はてなブログと、勉強しない大学生

 文章を書くのは楽しい。書くのが楽しいから書いている。そして僕は、何か伝えたいことがあるから書いている。それは他のブロガーも一緒だと思う。誰かに読んでほしくて、何かを伝えたくて、だから書いている。人に読んでほしくないのであれば日記に書けばいい。ブログを使うということは、他者へ何かを伝えようとしているからじゃないのかな。

 

 はてなブログには、アクセス数とか、はてなスターとか、はてなブックマークという機能がある。

 これは書くモチベーションになる。数が多ければ嬉しいし、少なければがっかり。

 気合いを入れて頑張って書いた記事のあとに数が少ないと落ち込む度合いも大きい。この記事はいけるだろうと思って少ないのも落ち込む。また、適当にバーッて書いた記事にスターがついていたり、アクセス数がのびていたりすると、嬉しいのは嬉しいけどなんだか複雑な気持ちになったりもする。

 

 ブログを始めて一か月半しかたっていないのに、アクセス数やらなんやらが気になる。それで、どういう記事を書いたらアクセスが伸びるかなと考えている。アクセス数やらなんやらが書くモチベーションになっているふしがある。

 「それは健全なことやと思う」と言うかもしれない。

 でも僕は、これはまったく勉強しない大学生と同じじゃないかと思う。僕はそれが嫌なのだ。

 

 よく言われていることだが、日本の大学生はまったく勉強しない。本も読まない。これは高学歴でも変わらない。むしろ高学歴のほうが勉強しないかもしれない。

 高校生は大学受験を終えると燃え尽きる。で、大学に入るとまったく勉強しなくなる。

 

 僕自身そうだったのだが、いつのまにかテストで高得点をとるために勉強するようになっていた。で、少しでも偏差値の高い大学へ行きたいと思って勉強していた。

 「それは健全なことやと思う」と言うかもしれない。

 

 いやいや違うでしょ。僕も含めて誰もが、かつては勉強することが楽しいと思っていたはずなのだ。学ぶこと、知ること、それ自体が楽しいと思っていたはずなのだ。

 でも、いつの間にか、それがただ点をとるための勉強にすりかわり、点が良ければ楽しい、点が悪ければ楽しくないというふうになってしまった。学ぶこと、知ることの楽しさはどこかへ吹っ飛んでいった。

 学ぶ楽しさを忘れ勉強が苦行になったことで、その苦行の最終地点である大学受験を乗り越えれば苦行から解放される。ほとんどの高校生がそう思っているので、大学生になるとまったく勉強しなくなる。

 これってものすごく不幸なことだと思うんだけど、誰も問題にしない。教育学者も政治家も、誰もかも、気になるのはテストの点数と都道府県や国別の順位のみ。

 

 アクセス数やらなんやらがテストの得点のように思えてしまって、たまに書くことがしんどくなる。まぁ書いてるあいだに楽しくなってくるんだけど。Mではない。

 書くことそれ自体が楽しい。でも勉強のように、いつの間にかアクセス数やらなんやらを稼ぐために書き始めていたとしたら、書くことが苦行になってしまうんじゃないかとおびえている。