書評

読んだ本の感想

コールセンターもしもし日記 作者:吉川 徹 フォレスト出版 Amazon このシリーズは面白い。 今回はコールセンターで働く吉川さんの話。ドコモに派遣されたときの話が多い。案の定、頭のおかしいクレーマーがたくさん登場する。自分がケータイ料金を払わないか…

ブックオフで初めて購入した本の感想

これまでブックオフはマンガを立ち読みするかいらない本を売る場所で、買う場所ではなかった。だけど、たまたま本棚をぶらぶらと見てみると、面白そうなのが目に入ってきたので、それを全部購入した。 西成で生きる~この街に生きる14人の素顔 作者:花田 庚彦…

読んだマンガや本の感想

葬送のフリーレン(1) (少年サンデーコミックス) 作者:山田鐘人,アベツカサ 小学館 Amazon 宿泊したホテルに置いてあって、読んでみたら面白くて一気に12巻まで読んでしまった。 まず設定が見事だと思う。魔王を倒した後から物語が始まるという発想、すご…

読んだ本の感想

精神科医が教える「静かな人」のすごい力 内向型が「秘めたる才能」を120%活かす方法 作者:大山 栄作 SBクリエイティブ Amazon 自分は、友達を必要としていないし、人が集まるところには行きたくない内向的で静かな人間で、でも社会は外向型の人間を求めて…

読んだ本の感想

矛盾社会序説 矛盾社会序説 作者:御田寺圭 イースト・プレス Amazon あー痛いところついてくるなーという本。 noteに書かれた文章がまとめられた本で、大ざっぱにいえば、あちらをたてた結果こちらがたたなくなったという具体例が各章で述べられている。 私…

『ゴジラ −1.0』観てきた

以前テレビで録画した『シン・ゴジラ』を観たら面白くて、今やっている『ゴジラ −1.0』を観に行った。面白かった。 あぁいう迫力のある映画はやっぱり映画館で見るべきだな~と思った。厚着していったわけじゃないのに、終わったらめっちゃ額に汗かいていた…

学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

広田照幸『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか』を読む。 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか (ちくまプリマー新書) 作者:広田照幸 筑摩書房 Amazon 中高生あたりの若い読者や、教員など教育に携わる人を対象としているようだ。読みやすい一冊で、なるほどと思う箇…

読んだ本の感想

疫病神(新潮文庫) 作者:黒川 博行 新潮社 Amazon 面白かった。 建設現場の入り口にヤクザが車を停めて妨害をする、その車をどけてもらうという「サバキ」の仕事を建設会社から請負った主人公が、そこからヤクザどうしの揉め事に巻き込まれていくという話。…

資本主義が生み出した最高傑作、大谷翔平

SHO-TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男 作者:ジェフ・フレッチャー 徳間書店 Amazon 『SHO-TIME』を読み終わった。 この本は2021年までの活躍しか記していない。きっとこの本の著者も、度肝を抜かれただろう、その後の22年も23年も、…

二文字屋脩『トーキョーサバイバー』感想

トーキョーサバイバー 作者:二文字屋 脩,小田 青空,小泉 勇輔,佐藤 しおん,柴田 菜帆,須賀 美和子,高谷 健人,辻本 健治,津田 美優,藤賀 樹,西村 明 うつつ堂 Amazon 何気なしに手にとった本だが、いい本だった。人類学の視点からトーキョーに生きるホームレ…

『ひきこもりの国』感想

ひきこもりの国 作者:マイケル・ジーレンジガー 光文社 Amazon 2007年発行。17年前に発行されたものなので、本に書かれていることと現在の日本の状況が違うところもあるが、本質的な部分は何も変わっていないと感じた。 本では女性を取り巻く状況の悲惨さに…

読んだ小説の感想

雪がすごくて、雪かきと読書に励む。 劉慈欣『超新星紀元』と鈴木涼美『ギフテッド』を読む。 超新星紀元 作者:劉 慈欣 早川書房 Amazon 宇宙の彼方で星が爆発し、放射線がばらまかれ、それが地球に到達する。13歳以上の大人は染色体が複製できなくなり、数…

斎藤幸平『ゼロからの『資本論』』『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』感想

斎藤幸平著の二冊を読む。 ゼロからの『資本論』 (NHK出版新書) 作者:斎藤 幸平 NHK出版 Amazon ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた (角川学芸出版単行本) 作者:斎藤 幸平 KADOKAWA Amazon 『資本論』の解説本を何冊か読んでいて、斎…

平野啓一郎『ある男』感想

平野啓一郎『ある男』を読み終わった。 ある男 (コルク) 作者:平野啓一郎 コルク Amazon 映画のほうはすでに観ていて良い作品だったので原作も読んだ。原作も同様に、すばらしい作品だった。 なんていうか、中身がかなり詰まった作品だった。ピッチャーの投…

村上龍『共生虫』感想

村上龍の『共生虫』と合わせて『共生虫ドットコム』を読んだ。 共生虫 (村上龍電子本製作所) 作者:村上 龍 村上龍電子本製作所 Amazon 共生虫ドットコム 作者:村上 龍 講談社 Amazon 考えてはいるけれどまだ言語化できていないことを、読んだ本のなかで表現…

浅田彰『構造と力』感想

年末年始の暇を利用して読んだ。 構造と力-記号論を超えて (中公文庫 あ 51-2) 作者:浅田 彰 中央公論新社 Amazon 名前を知ってはいたけれどずっと読んでなかった本。はじめのほうは大学の新入生向けの本なのか、なら読めそうだなと思って進めていたのだが、…

モリス・バーマン『神経症的な美しさ』感想

モリス・バーマン『神経症的な美しさ』を読み終わる。 神経症的な美しさ 作者:モリス・バーマン 慶應義塾大学出版会 Amazon 最近観たNHKの番組にモリス・バーマンが出ていて、ひきこもりに対してポジティブな解釈をしていたので驚いた。番組で上の本が紹介さ…

映画『正欲』感想

小説が素晴らしかったので映画を観に行った。 正欲 ノーブランド品 Amazon 感想としては小説のほうが良かったかな。全体的に、小説を抑制的にしたのが映画だった感じ。あの小説の、言葉の強さがとても心に刺さったので、映画ではだいぶその角が取れてしまっ…

朝井リョウ『正欲』感想

正欲(新潮文庫) 作者:朝井リョウ 新潮社 Amazon 素晴らしい作品だった。 新垣結衣が水に性的興奮を抱く役をやった映画という番宣をテレビで観て、へぇ~と思っただけだったのだが、なんか本のほうを読んでみようと読んでみたらすごい作品だった。今度映画…

観た映画やマンガの感想

アパホテルに泊まって『ある男』を観た。 ある男 妻夫木聡 Amazon みんないい演技するなぁと思った。にしても、窪田?さんだっけ、木こりやらボクサーやら殺人犯やら、振り幅広いけど、精神がもつんかなと心配になってしまった。 よく分からんが、どうして戸…

読んだ本の感想

『哲学の冒険』 哲学の冒険 (平凡社ライブラリー) 作者:内山 節 平凡社 Amazon 何年かぶりの再読。再々読かも。 内山節の本は何冊か読んでて、本を読むと、この人は地に足つけて哲学してるなぁと思うんだよなぁ。哲学者ってまぁひねくれてるから、小難しい話…

最近読んだ本や漫画、観た映画の感想

『進撃の巨人という神話』 進撃の巨人という神話 (RealSound Collection) 作者:宮台真司,斎藤環,藤本由香里,島田一志,成馬零一,鈴木涼美,後藤護,しげる blueprint Amazon 8人の論者がそれぞれの視点から『進撃の巨人』を読み解いたものが収録されている。面…

最近読んだ本と世間の出来事について

最近二冊の本を読み終わった。 素敵な教祖たち―サブカルチャー列伝・業界カリスマ17人の真実 作者:本橋 信宏 コスモの本 Amazon これからの時代を生き抜くための 文化人類学入門 作者:奥野 克巳 辰巳出版 Amazon 上の本は、最近ネットフリックスで観た『全裸…

村西とおるの自己啓発本は良かった

人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる。――村西とおる魂の言葉 (祥伝社新書) 作者:村西とおる 祥伝社 Amazon ネットフリックスの『全裸監督』を観て、村西とおる関連の本を読んでいる。上の本は、いわゆる自己啓発本の類だと思うが、自己啓発本…

『眠りつづける少女たち』を読んだ感想

『眠りつづける少女たち』を読んだ。 眠りつづける少女たち――脳神経科医は〈謎の病〉を調査する旅に出た 作者:スザンヌ・オサリバン 紀伊國屋書店 Amazon 新聞やネットの書評とかで紹介されていて興味を持った。副題が「脳神経科医は‹謎の病›を調査する旅に…

ネットフリックス『全裸監督』感想

いやー面白かったね。 日本のテレビドラマはもうずっと観ていないし、邦画もあまり観ない。ネットフリックスも、ジョジョの6部を観るために契約したんだが、ついでに観た『全裸監督』は素晴らしい出来だった。 作品がどれだけ実話に基づいているのかよく分か…

ストーンオーシャン ジョジョ6部 感想

ネットフリックスを契約してジョジョ6部を一気に観た。 ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン 1 ジョジョの奇妙な冒険 第6部 モノクロ版 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:荒木飛呂彦 集英社 Amazon そういえばジョジョはストーンオーシャンから…

最近読んだ本の感想

國分功一郎『目的への抵抗』 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書) 作者:國分功一郎 新潮社 Amazon 東大で高校生や大学生への哲学講座が行われ、それを収録したもの。若者への講座ということで、難しい哲学用語はほとんどなく読みやすい。とはいえ、…

『街とその不確かな壁』感想

村上春樹の『街とその不確かな壁』を読み終わった。 街とその不確かな壁 作者:村上 春樹 新潮社 Amazon この作品は、彼の若い頃に書いた『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』とべつの「対応」をなしたものらしい。「街」には夢を読むための図書館…

『ムラブリ』読んだ感想

タイの、文字も暦も持たない狩猟採集民ムラブリの言語を研究する伊藤雄馬の著作を読んだ。 ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと(集英社インターナショナル) 作者:伊藤雄馬 集英社 Amazon 言語というのは一つの宇宙、というの…