ブログを始めて1年たった。
最初は頭の中に書きたいことがたくさんあったし、ブログでお金を稼げたらいいなと思いながらやっていた。ブログに関する本などを読んでいても、ブログはリスクがないし、書けば書くほど記事もたまってお金を稼げるようになるとあった。おお、これはいい!最初はモチベーションが高かった。
しかし現実は厳しかった。
誰も自分のブログを読んでくれないし、お金もまったく稼げない。
書きたいことが頭の中にあったからそれを書こうと思ったが、いざ文章にしようとすると存外難しく感じた。頭の中にある言葉を、誰もが分かるような言葉に置き換えてつむいでいくという作業が僕にはとても難しかった。
一ヶ月もしたら書きたいこともなくなり、なんとなく思いついたことを書くだけになった。ブログ指南本に、3か月は毎日更新しましょうとあったので毎日書いていたが、中身のない文章を一体誰が読んでくれるだろう?3か月をすぎると、何のために書いているんだろうなと思い、しばらく筆を置いた。
しばらくたって、久しぶりに書きたいことをつらつらと書いていたら、ただ書くのが楽しかった。あぁそうだ、最初は書くことそれ自体が楽しかったと思い出した。それからは、書きたいときに書きたいことを書いている。1年たっても定期的に更新できているのは、自分のペースを見つけたからだ。
最初は高かったモチベーションは徐々に低下し、3か月目で底まで落ちた。そこから離陸して今は低空飛行を続けている。最初僕にとってブログとは、自分の思考を披露する場所であり、同時にお金を稼ぐ手段だったが、今はちょっと長めの文章を書けるメモ帳と化している。
それでいい。僕はブログでお金を稼ぐことをあきらめたからこそ、続けられていると思う。たしかにブログはお金を失うリスクはないし、現にお金を稼ぐブロガーもたくさんいるから稼げる人は稼げるのだろう。だけど、もし僕がブログでお金を稼ごうと思っていたらとっくにブログをやめていた。ブログよりバイトしてたほうがはるかに儲かる。1年で9割以上の人がブログをやめるんだから、ほとんどの人にとってブログは稼げないものなのだ。
ブログを1年続けて思ったのは、続けられることそのものがずいぶんすごいことだということ。もちろん本人の意志があるからこそ続けられるのだが、運がよくないと続けられないのかなと最近強く思った。就職を機にブログを続けられなくなった人とか見ているとそう思った。あと突然更新が途切れたブログを見ると、病気したのかなとかね。
この前6500くらいブックマークをつけられた記事(2014年に書かれた記事)を読んだのだが、その記事を書いた人は2014年を境に更新が途切れていた。僕よりはるかに中身のあるすばらしい記事を書く人でもやめてしまうのが多い現状を見ると、運も実力のうちというのはあながち間違いではないと感じた。
はてなブログでたぶん一番読者数が多いフミコフミオさんの記事を読んでいると、ブログを継続するコツは、自分のペースで更新することらしい。
一週間に一回更新するのがちょうどいい人は一週間に一回でいいし、半年に一回なら半年に一回でもいい。そうやって自分にとって心地よいリズムをつかめばブログを続けられる。
まぁブログは仕事ではなく趣味なんだし、気軽にブログとつきあっていくのが一番いいんだろうなと1年たった今思った。