ブログを始めてなんだかんだ3年で気づいたこと

2018年の年末にこのブログを始めてちょうど3年たった。

この3年、べつにあっという間でもなく、長くもなく、淡々と通りすぎていった。

ブログを始めたころ、いろいろと書きたいことがあったが、書き始めると大して書くこともなく、そして書きたいことをうまく文章にすることのできないもどかしさを感じたことを覚えている。あのときは、文章を書くことについて多少の自信があったはずだが、そんなものは早々に打ち砕かれた。

 

始めたときは今よりもっと他のブロガーと交流していた。始めたばかりのころは、初心者なので他のブロガーにブログの作り方や運営のしかたを教えてもらったり、頑張っていきましょうという励ましのコメントをもらったりしていた。あれから3年、やりかたを教えてくれたブロガーのブログ更新は完全に停止し、励ましてくれた方のブログは閉鎖されてしまった。

 

やりかたを教えてくれたAさんのブログには1000人以上の読者がついていた。そしてあのころその人のブログは毎日記事が更新されていた。リアルで会ったことのない人だが、たぶんすごく真面目でマメな人だったんだと思う。毎日記事を更新することを目標にしますと自己紹介に書いてあって、そのとおりに毎日記事が更新されていた。

しかし、ブログをやっている人ならだれでもそうだと思うのだが、毎日記事を更新するというのは大変な作業である。しかもAさんのブログは、日記のような記事ではなく、パソコンなどガジェットの使い方やブログの運営のしかたについての記事など、役に立つ有益な記事ばかりある。企業ならともかく、一人で毎日そういう記事を投稿し続けるというのはよっぽど根性がないと厳しい。途中からネタ切れになったようで、更新し続けるのがしんどいということを何度も記事にしていた。有益な記事を書いていたころはたくさんアクセスがあったが、ネタ切れになってきてアクセスが減ってきたということが書かれていた。

そのブログは365日毎日更新という偉業を成し遂げてしばらくしたころ、もう毎日更新するのはやめますとあって、途切れ途切れの更新になってしばらくしたころ完全停止した。張り詰めた糸がプツンと切れて一気にぐにゃってしまったんだと思う。

 

お互いのブログをよく行き来して励ましあったBくんのブログは今はもう閉鎖されてしまって記事を読むことさえできない。Bくんともリアルで会ったことはないが、たぶん大学生で、もしかしたら自分と同じ大学に通っている子だったかもしれない。彼のブログもまた有益な記事ばかりで、大学でやっていることを記事にしてアウトプットしていたんだと思う。心理学系の記事が多く、これまた多くの読者がついていた。

彼のほうが自分よりも先にブログを始めていて、自分は先輩ブロガーの彼のブログを参考にしていた。あのころ彼は大学4年生で就職活動をしていたはずだ。彼は毎日ではないが、定期的にブログを更新していた。しかし大学を卒業し企業に就職してからしばらくたったころブログの更新は途絶えた。たぶん仕事が忙しくてブログを更新する余裕がなくなったんだと思う。それからしばらくして、彼のブログは閉鎖されていた。

 

 

自分もブログを始めてしばらくして、書くこともなくなったし、書く気も特になくなったしということでほったらかした。始めたころは、ブログで稼ぐぞぉと気負う部分もあって、でもお金を稼ぐどころか、アクセスもほとんど稼げないし、モチベーションもダダ下がりになった。で、ほったらかした。

しばらくしてふと書きたくなって、書いたら思いのほか楽しくて、そのときにはもうお金を稼ぐなんてことはどうでもよくて、いい文章を書こうという気概もなくて、まぁチラシの裏に書いてるような気分で、書きたいときに書きたいことを書こうという感じになった。それからはもう気楽に書いている。だから3年も続いているのだと思う。

3年たった今でもアクセスもお金も微々たるほどにしか稼いでないが、チラシの裏に書く気分で書いた文章で金が稼げてるんだから、まぁいいかという心持ちでいる。

 

3年前は、勉強の意味もあって多くのブロガーと交流しようという意気込みでいろいろ交流していた。Aさんは自分のブログのクソみたいな文章でも欠かさず読んでくれた。投稿すれば30分後には☆がついてて、この人ストーカーなんじゃないかと思ったが、他のブログにもAさんの☆がすぐについてて、ものすごくマメな人だと恐れ入った。でもAさんはそのせいでブログを続けるのがしんどくなったんじゃないかと個人的には思っている。毎日有益な記事を投稿して、誰かが記事を投稿したらすかさずそのブログを訪れてというのはしんどい。Aさんは真面目すぎたのだ。Aさんを反面教師にではないが、自分はもう昔ほど他のブロガーと交流することもなく、たまに記事を書いたついでに購読リストも見て、面白そうな記事があれば読んでというふうにしている。ストレスはない。

 

結局のところ、この3年で気づいたのは、「力は継続なり」ということだ。「継続は力なり」ではなく、「力は継続なり」。ブログを始めた人の9割が1年でやめるなかで、自分は3年継続してきたわけだが、特に力がついたわけではない。自分がブログを継続できたのは、だらけたからだ。ゆる~くしたからこそ続けられた。しかしゆる~くしたせいで力はつかなかった。継続が力になるのは、予備校の林先生が言うように、適切な方向に適切な努力を継続した場合のみだ。今ブログでガンガン稼いでいる人は、適切な方向に適切な努力を傾け続けてきた人たちだ。自分のような適当さでは力にならない。ただし何度も書くが、だらけたおかげで3年続いた。Aさんのような真面目さとマメさでブログをやっていたら自分は3年も継続できていない。性格というか、性質というか、そういうのも力に含めるとすれば、力は継続なり、なのである。

運も実力のうちというが、運も継続に強く関わっていると思う。今ブログを書けているのは、ブログを書ける環境が整っているからだ。世の中には仕事や育児や介護やなんやかんやで書く余裕のない人はたくさんいる。書く余裕のある人でも、今後書く余裕がなくなる人はたくさんいる。そうしたなかでとりあえず継続して書くことができているのはひとえに運がよかったからだ。こういう意味でも、力は継続なりなのである。

 

ブログで稼げようが稼げまいが、アクセスがあろうがなかろうが、どういうかたちであれ、ブログを継続できているのは力があるからだ。力というのは、先ほど書いたように、性格とか運とかそういったものである。だからなんだかんだで3年も継続している自分のことを、自分で褒めてあげたいと思う。