ベトナム人の技能実習生を送迎してきた

ベトナム人技能実習生を送迎してきた。

3年前に日本に来た人で、県外で働いていたが前の職場をやめて、うちの県にある職場で働くことになった人。自分の仕事は、最寄りの駅まで迎えに行って、市役所で転入手続きやマイナンバーカード取得の補助をし、その後新しく働くことになる職場にあいさつに行き、家まで送迎するというもの。本人が希望すれば、スーパーなどに連れて行ったり、家の近所を車で走って案内もする。

ベトナム人に会うのは今日が初めてだが、非常に礼儀正しい青年だった。日本語も日常会話なら特に問題なさそう。彼が新しく働く職場にいっしょにあいさつに行ったとき、そこの社長といろいろ話したが、その職場だけでも外国人の技能実習生が何人もいて、その近所の職場では60人もいるらしい。そのまたべつのところには…てな感じで、自分の町は5万人くらいの小規模の地方都市なのだが、そんなに外国人労働者がいたのかとびっくりした。町中を車で走っていると、たしかに東南アジア系の顔を見ることはあるがそんなにいたとは知らなかった。

彼の職場を見ていると他にもベトナム人がいて、彼らもまた礼儀正しかった。社長によると、実習生は日本人よりもハングリーらしい。まぁそりゃそうだ、遊びにきているのではなく、働きにきているのだから。日本語という決してやさしくない言語もある程度習得し、母国を出て慣れない土地で働く。自分には彼らがまぶしく見えた。

自分の送迎した実習生は今日初めてわが県に来たのだが、すでに知り合いがいたらしい。新しく働く職場のベトナム人SNSを通じて事前に連絡を取り合っていたらしい。自分がスーパーに連れていく仕事はなくなり、かわりに職場のベトナム人が案内してあげることになった。どうやら、日本で働くベトナム人技能実習生のネットワークがSNS上にあるらしく、彼らはそのネットワークを通じて職場環境や待遇についての情報のやりとりをしているようだ。だから環境や待遇の悪い会社には人が来なくなるらしい。実習生への暴言暴力などが社会問題になっているが、こういう日本人がいる会社からは逃げて欲しいし、そもそもつぶれてほしいと願う。今日会ったベトナム人の実習生は好青年ばかりだった。せっかく日本を選んできてくれたのだから、この国に失望しないでほしい。