ついに自分も平沢進の沼にはまってしまった

 

 平沢進にはまってしまった。

 

 最近までこの人のことは知らなかった。

 だが知ってしまった。最近は毎日この人の曲を聴いている。聴いてなくても頭の中を流れている。つまり、ずっと聴いている。

 

 「ファン」というとライトな感じがしてニュアンス的に違うと思ってしまう。むしろ「信者」なのだ。この人は、この人の曲は、カルト的な薫りをまとっている。自分はべつに音楽的な素養を持ち合わせている人間ではないが、この人の音楽はずっと残っていくと思う。

 AKBみたいなアイドルの音楽とは違うのだ。AKBのほうが平沢進よりはるかにファンが多いし、聴いていると「まぁいいかもしれんな」と思うが、AKBの音楽が数十年、数百年後も聴かれているとは思えない。そんなチープな時代的な音楽だ。

 でも平沢進は違う。この人の音楽は絶対に数十年、数百年先も聴かれているだろう。一体この人は何者なんだろうね。

 

 最初この人を知ったきっかけは覚えている。


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バーバパパというyoutuberの、ホテルニューアワジのCM曲をEDMにしたという動画のコメント欄に平沢進という名前が出ていたのだ。バーバパパバーバパパで狂気をはらんでいるが、ここでは触れない。そのとき平沢進という名前が心に残った。

 

で、最近youtubeのおススメに出ていた、映画『パプリカ』に平沢進の『パレード』という挿入歌が添えられた動画を観た。


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その後、映画『パプリカ』を観て、「おぉこの映画すごいな」という小学生並みの感想を抱いて、本格的に平沢進にはまることになったのである。

 

最近は、この映画のエンディング曲である『白虎野』を特に聴いている。


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この曲、ベトナムのことを歌っているのだが、『パプリカ』はまったくベトナムと関係ない映画なんだわ。なんでこの映画にこういう曲を充てたのかよく分からないが、映画の最後に流れてきたこの曲はたしかに自分の心に浸透してきた。だから毎日毎日聴いている。

 

 

平沢進の一体何が自分を惹きつけるのか。

彼の高音ボイスや見たこともない楽器を操るのもそうだが、何より歌詞がすさまじい。

日本語ってこういう表現ができるのかと衝撃を受けた。他のミュージシャン、ミスチルバンプオブチキン、米津玄師とか、このミュージシャンたちの歌の歌詞もすごい表現だなと思わされるのだが、平沢進はそれらとはまた一線を画している。

 

最初に、この人の音楽を聴く人は「ファン」ではなく「信者」だと書いたが、この人の音楽はある意味で、宗教的なんだと感じる。

どっかのインタビューで、言葉一つ一つに意味がすべてあるわけではないと平沢進が答えていたような気がするが、だからこそ歌詞の言葉をわれわれは多様に解釈することができる。

これって聖書やコーラン、仏典と同じで、これらの聖典は多様な解釈ができるからこそ、~派というように分派し、現在にまで伝えられているのだ。そして多様な解釈ができるということはそれだけ物事の本質を言い表しているのだ。平沢進の音楽もいっしょだと思う。

 

なんにせよ、平沢進はすごいミュージシャンだ。

ぜひとも平沢進を聴いてみてほしいし、youtubeのコメント欄にある「信者」の言葉も面白いから見て欲しい。