ブックオフで初めて購入した本の感想

これまでブックオフはマンガを立ち読みするかいらない本を売る場所で、買う場所ではなかった。だけど、たまたま本棚をぶらぶらと見てみると、面白そうなのが目に入ってきたので、それを全部購入した。

定価792円

ブックオフ550円

 

西成はいろんな訳ありの人が集まってくる街で、この本は西成を支える人から訳ありの人までいろんな人にインタビューしたものが載っている。

西成は今、介護や福祉の街になっている。かつて日本経済を支えた日雇い労働者が高齢となって生活保護となり、介護や福祉が必要となっているからだ。

介護や福祉の会社を経営する人や炊き出しボランティアをする人のインタビューも載っている。それを読んでいると、この街は特に人情が深い街なんだなと思わされる。それはかつて日本にあったけど今では失われつつあるもので、そういう意味では西成は古き良き日本の姿でもある。

一方で、この街では当たり前のように盗品や薬物が日々売買されている。指名手配犯が潜伏できる街としても悪名高い。

この街のルールは、他人の過去を詮索しないことらしい。だから訳ありの人がやってくる。このルールがあることで、指名手配犯やいろんな悪事を働いた者がやってくるのだろう。だけど、このルールがあるというのは、とても羨ましい。べつに自分は犯罪を犯したこともなければ、他人に言えない秘密を抱えているわけではないけど、他人にあれこれ詮索されるのは嫌いである。というか、ほとんどの人はそうだろう。だから、他人のことをあれこれ詮索して言いふらす人間がいないというのは、自分のような田舎の人間からすれば羨ましい。

都会に出ていったまま帰ってこない若者に悩む田舎はとても多いと思う。だからあれこれ制度を整え必死になっているけど、田舎特有の他人の生活に土足で上がりこんでくる文化をなくさないかぎり、問題解決しないと思う。

 

定価552円+税

ブックオフ385円

 

バックパッカーとして世界を旅する著者。ヤバいところの情報も載っているのでオススメ。

日本は世界でも有数の安全安心な国だからマヒしてしまうが、人間てのは基本的にろくでもないということを知っておくべきだなと思わされるし、べつにちゃんとしてなくてもいいんだと気持ちにさせてくれる。

だからある意味で、こういった本はもっと読まれるべきだ。日本人は世界基準からすればあまりに真面目で、もちろんそれがこの国のさまざまなよさにつながっているわけだが、同時に自身を苦しめる要因にもなっているわけで、この本はもっと不真面目でいいんじゃない、世界はクソみたいな人間であふれてると教えてくれる。

 

定価630円+税

ブックオフ385円

 

丑の刻参りをしてみたとか、トランクルームに住んでみたとか、乱交パーティーに参加してみたとか、多くの人が興味あるけどやったことのないことを著者が試してくれている。

この人、なかなかちょっとあれだなと思ったのは、身内のおそらく自殺をもネタにしていることだ。司法解剖の料金がいくらだったのかとかを記事にしている。

格安スマホの契約の記事は、読んでいるこちらも腹がたつ内容だった。そういえば自分も楽天のキャンペーンでソフトバンクから乗り換えようとしたが、書類を揃えて持っていったところ、店頭対応しているスタッフがこれで問題ないと言っているのに、審査する人間がダメだと判断したせいで契約できなかった。あれは意味が分からなかったな。3回も店に行ってダメだったから結局楽天は契約しなかった。

 

定価980円+税

ブックオフ440円

 

最初のほうだけちょろりと読む。

あまり楽しめなかったな。やっていることは、『VIVANT』みたいな感じ?だいたいどの国にもこういうスパイ活動をやる組織があるのだろう。

中東情勢についてもっと知識がある状態で読んでいたら面白く読めたのかもしれない。

 

定価1120円+税

ブックオフ880円

 

面白そうだから買ったけど読めなかった。こういう内容を頭が受けつける時期じゃなかったからかもしれない。

 

基本的に図書館で借りた本を読み、これは何度も読む価値があるなと思った本を書店やメルカリとかで購入している。書店をぶらぶらして、目についた面白そうな本を大人買いしたりもする。

ブックオフで購入した本は、最寄りの図書館には置いてない本だったりもして、いいチョイスだったなぁと思った。『怪しい商品を買ってみました』みたいなB級本は、何度も読まないから書店で定価購入しようと思わない。だけどブックオフなら安いし買ってもいいかなと思う。それがいい。

そうすると、自分の知識の範囲外の情報が入ってくることが多く、ブックオフいいじゃん!となった。