昨日は僕のブログが読まれない理由を分析したんですが、いつもより多くの人に読んでいただきました。なんだか不思議な気分です!ありがとうございます!
ところで、自分の書いた文章が面白いかどうか、あなたは自分で判断できますか?
僕にはできません。なぜなら、面白いかどうかというのは客観的な問題であって、自分にはよく分からないからです。まわりの人に読んでもらえればいいのですが、僕はなんだか気恥ずかしくてできません。
そんななか、今日スマートニュースを流し読みしていたら、「話が面白くない人は『ある勘違い』をしている」という記事に出会いました。
この記事を参考に、僕なりにつまらない文章の特徴について考えてみました。
1 話が面白くない人の特徴とは?
上の記事は、放送作家の渡辺龍太さんによって書かれたものです。
彼によると、話が面白くない人は、お笑い芸人のまねをしている人です。
お笑い番組が増えたことで、「あの芸人はオチをこうすべきだ」とかいう素人お笑い評論家が増えました。表面上のお笑いテクニックやウケを取る技術に詳しくなった彼らですが、こういった人ほどむしろ「スベる人」になるようです。
一般人がお笑い芸人のまねをしたところで、むしろ失敗する。話が面白くない人は、お笑い芸人のような複雑なことを言えばウケると勘違いしている、と渡辺さんは言います。
では、日常でウケている人というのは、どういう人なんでしょうか?
渡辺さんによると、ウケる人は「誰でも言える、単純でカンタンなことでよく笑いをとっている」というのです。
なかなか興味深い指摘ですよね。
話が面白い人は高度なテクニックを身につけているのだと思ってしまいがちですが、そうではなくて、むしろ誰でも言えるようなことでウケを取ることができると渡辺さんは言います。
2 シンプル イズ ベスト
話の面白い人は、誰にでも言えるカンタンなことで笑いをとる。
話すことと書くことはべつものですが、上の言葉は書くことにもあてはまるのではないでしょうか。
つまり、誰にでも読めるカンタンな文章が、面白い文章ではないでしょうか。
逆にいえば、なんだか小難しい、気をてらった文章が、つまらない文章ということではないでしょうか。
僕はよく、「面白い言い回しを思いついた」とその表現を文章に書くことがあります。たいてい、スベります。後で読み返すと「よくこんなもの書けたな」と恥ずかしくなります。
そういうのは個性を出そうと奇をてらった文章です。
結局、誰にでも読めるシンプルな文章が、一番面白いのだと思います。
3 「型破り」と「形なし」
「そんなこと言ったって、売れっ子作家はみんな個性的な文章を書いてるじゃないか。シンプルな文章って個性のないつまらない文章のことじゃないの?」と言われるかもしれません。
僕が思うに、売れっ子作家はみんな「型破り」です。だから個性的なのです。
一方で、僕のように、個性を出そうと奇をてらった文章を書く人間は、「形なし(かたなし)」です。だからつまらないのです。
「型破り」や「形無し」は、伝統芸能の世界でよく言われている言葉なのですが、型を体得した者がオリジナリティを出せば「型破り」になります。
一方で、形(かた)を持たない人間がオリジナリティを出そうとしたって単なる「形なし」にすぎないのです。
これについては、歌舞伎役者の中村勘三郎さんがよくしゃべっていたそうです。
「型破り」や「形なし」の詳しい出典などは、こちらの記事に載っています。
素人お笑い評論家の話が面白くないのは、「形なし」だからです。
プロのお笑い芸人は、長い下積みのなかで型を身につけていったはずです。そのなかで、少しずつ型からはみ出したオリジナリティを出し、それが個性となって売れた「型破り」です。
4 まとめ
つまらない文章を書く人は、個性を出そうと奇をてらった文章を書く「形なし」です。
そうした人がやるべきことは、とにかく誰にでも読めるシンプルな文章を目指すことです。
書いていくうちに、少しずつ自分の個性が文章に出てきてオリジナルなものになるはずです。
その個性を多くの人に認められた人が、「型破り」です。
僕はまず、誰にでも読める文章を目指したいと思います。