あいさつするのが難しい

畑や田んぼに囲まれた一角でサウナキャビンを作ってるんだ。お世話になっている人が動いてくれて、空いてる土地だから草刈りをしてくれたらタダで使っていいと手配してくれた。いろいろ準備が整って、時間があるときに行って作業している。周りは、家庭菜園や田んぼで米づくりしている人がいる。

小屋の中で作業してると、外で車の音がする。こういうとき、挨拶に行ったほうがいいのかなぁ。分からねえんだよな、こういうの。わざわざ行くべきなのか。それとも、目があったときに会釈だけしとけばいいのか。社会経験が乏しいから分からん。

この土地の所有者へのあいさつも、農道を走る許可をとりに役所へ行くのも、周りの人への話をつけるのも、いつも世話になってる人がやってくれた。とはいえ、土地を使ってるのは自分だから、隣の畑の人が来たのなら、こんにちは、こういうことをやってる者ですと言いにいったほうがいいだろう。まぁ、そういうことは分かってるんだが、ちょっと緊張して体が縮こまってしまうんだな。鉢合わせしたくねぇな、早く帰ってくれんかなと思ってしまう。

こういうのを自然に出来る人から見れば、なんでそんなことでウジウジしてんだと思うのだろうけど。人にはそれぞれ、苦にせずできることとできぬことがあるのだ。

今日、仕事終わりに資材を運んでたら農道に車が止まってて道を塞いでいた。会釈してどけてもらった。こういうときもちょっとあいさつしたほうがよかったのかな。いろいろ考えているうちに、車は帰ってしまい、やっぱりあいさつしとけばよかったなぁとウジウジ後悔しながら自分も帰路についた。

あぁ、いつから自分はこんなに人付き合いがめんどうになったんだろうなぁと落ち込みながら甲子園を観ていたら、阪神が優勝してどうでもよくなった。やっぱり今度はちゃんとあいさつして風通しをよくしとこうと決意した。ありがとう阪神、おめでとう阪神