アパート改修の仕事は非常に楽しかった-

昨日まで知り合いが所有しているアパートのリノベーションの仕事をしていた。

最初、掃除と簡単なDIYの仕事ですということで行ってみたら、全然そんなことはなくて、電線にかかっている桜の木の枝の伐採や、雨どいの修理、竹藪の整備、屋根瓦の差し替え、塗装、外壁コーキング、沈む床の修理、クロスの張り直しなどなんでもやった。とても楽しかった。いい経験になった。

アパート一棟の全体のリノベーション、整備をやったので、アパートの構造を知ることができ、大変勉強になった。遠方から来ていた何でも屋のおっちゃんがいろいろ丁寧に教えてくれたのも大きかった。この仕事をとおしていろいろとできるようになったし、知識も身に着いた。

 

もとは旅館の従業員が住む寮で、旅館が廃業したので放置されていた寮。放置されていたのは2,3年ときいたが、たった数年でだいぶ荒れ放題になったようだ。自分は途中から参加したので、最初の光景を知らないが、それでもけっこうボロボロになっていて、外壁や雨どいで苔が元気に盛っていた。

それ以上にきつかったのは臭い。山あいの土地のせいか湿気がすごくて、部屋がかびだらけで湿気った臭い、それに加えてタバコのヤニと合わさって強烈な臭いがドアを開けた瞬間に鼻を突いた。クロスを張り替えても、オゾンで空気洗浄しても、壁などを洗剤でふきあげても、まだまだ臭うほどきつい。カビとタバコのコンボはきつい。窓やドアを全開にして換気しないと、5分もいられないほどしんどい空間である。

 

中古物件を手に入れるということはこういうことなのかと知ることができたのも大きかった。テレビでもやっていたが、最近中古物件を改修したり、DIYで直して、人に貸し出す不動産業が流行っているらしい。数十万くらいで物件を手に入れ、直して貸し出す。あるいは、そのビジネスに投資をする。そういうのが流行っているというのをNHKで観た。

今回自分が仕事で携わったのはアパートだから規模が違うが、直すってのは想像以上に金がかかるようだ。所有者で大家の知り合いは10月中に改修をして、11月から貸し出したかったらしいが、ぜんぜん間に合わないくらい直すべきところが多かった。もちろん、どのレベルで改修を終えるかという折り合いの問題はあるが、最低限これくらい直さないとダメというところにたどり着くのでも11月末までかかった。しかもまだ、駐車場の整備と屋根の補修がすんでいない。

大家は不動産会社に勤めているが、家の改修については知識があまりないようで、だから掃除と簡単なDIYをお願いしますということだったのが、現場責任者のなんでも屋のおっちゃんによれば、やらないといけないことはいっぱいあって彼は現場をまったく理解していないということだった。そういうことで、おそらく彼の予想以上に改修費用がかさんでいるはずだ。予算オーバーになっていないといいのだけど。

 

にしても、この一月半でいろいろやった。いろいろと勉強できたし、こういう仕事は楽しいから、賃金が安くてももっとやりたいと思う。知識と技術が身についていくと仕事はとてもやりがいがある。