こんまりの片づけの魔法を人生にも使ってみる

 

  こんまりの愛称で知られる近藤麻理恵さんは、片づけ界で知らない者はいないほど超有名人である。
 こんまりさんは日本よりむしろ、アメリカのほうで有名かもしれない。彼の地で「KONDO」は、片づけるを意味するという。最近ではアカデミー賞授賞式に登場して話題を振りまいている。

人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法

 

 

 

 そんなこんまりさんの著作『人生がときめく片づけの魔法』には片づけの極意が書かれている。片づけなんだからもちろん、「モノ」の整理のしかたについて書かれているんだけど、「これはモノ以外にも応用できるのではないか」と思った。

 それについて書こうと思う。

 

1 片づけの方法

 やりかたは簡単だ。モノを手にもって「ときめくかどうか」で捨てるか残すか決めるだけ。こんまりさんは次のように解説する。

 

捨てるモノと残すモノを見極める基準は「ときめくかどうか」です。判断するときのポイントは、必ず触ること。それも、両手で一つひとつのモノと対話するように触れることが鉄則です。モノを触ったときの、自分の身体の反応を感じてみてください。ときめくモノを触ったとき、体は「キュン!」となります。全身の細胞が少しずつ上に上がるような感じです。逆に、ときめかないモノを触ったとき、体は「ズン」と、重くなったような感覚を覚えます。

 

 こんまりさんは、片づけはモノと対話であると語る。

 片づけをすることによってスッキリし、新しい生活を始められるのだと言う。

 

2 片づけの魔法を人生にも使う

 この方法は、人生あるいは生活全般にも使えるのではないかと僕は思った。

 つまり、「モノ」だけでなく「コト」にも使えそうではないか。

 

 具体的にやってみよう

 

 スマホ ⇒ ときめかない

 

 僕はスマホにときめかない。だからガラケーで十分だ。ガラケーも一番安いオプションで契約しているので、毎月1000円くらいですんでいる。ガラケーにこだわる理由は以前書いたので割愛。

 

matsudama.hatenablog.com

 

 

パンツ ⇒ ときめかない

 

 僕は以前トランクスやボクサーパンツをはいていたのだが破れてしまい捨てた。そのかわりに、ふんどしを身につけはじめた。知り合いがおススメしてくれたのだ。

 ふんどしは自分で手軽につくれるし、やぶれても縫えばいい。100均で買った布の両端にヒモを縫いつけるだけでできるのだから超簡単だ。一枚の布から二枚のふんどしをつくったので、50円でできた。

 トランクスやボクサーパンツは素人にはつくれないし、以前破れたとき縫ったのだけどすぐにビリビリと破れてしまった。結局今はふんどし一択である。

 ふんどしのデメリットは特にない。強いて言えば、温泉や銭湯に行ったときに注目されて恥ずかしいことくらいだ。

 

 

美容院 ⇒ ときめかない

 

 僕は5年くらい前からセルフカットしている。

 「おしゃれイズム」という番組で、俳優の阿部寛が「自分で髪を切っている」と言ってスタジオでチョキチョキ切っていたのを見たのがきっかけ。

 僕は阿部寛が好きだ。彼を真似して切ったら意外とうまく切れたので、もう美容院に行く必要はないと判断したのだった。

 以前一回だけ失敗して美容院に行きボウズにする羽目になったが、それ以外は一度も失敗していない。100均に売っているすきばさみと普通のはさみを使ってセルフカットしている。セルフカットすれば当然無料なので、だいぶ金がういた。

 

 

会社 ⇒ まったくときめかない

 

 3月まで会社に行って働いていたが、会社に通っていると一日が仕事で終わってしまうので憂鬱な気分だった。何より満員電車に乗らなければならないのが本当に苦痛だった。朝起きて満員電車を思い浮かべうるだけで、身体が「ズン」と重くなった。

 

 今は副業を複業している。自分の時間を好きに使えるというのは幸せなことだ。時は金なりなんていうのは嘘っぱちである。僕にとっては金より時間のほうが大切。

 

 

お金 ⇒ 少しときめく

 

 とはいえ、お金がなければ生きていくことができないのは確か。

 お金はあればあるほどいい。でも、そのために朝から夜まで身を削って働くのはごめんだ。お金はぼちぼちでいい。

 

 僕は、年収1000万の人よりも、まったくお金がないのにどうにか生きている人のほうがすごいなと尊敬するし憧れる。

 お金を稼ぐよりも、お金への依存度を減らしたい。

 お金持ちよりも、お金の呪縛から解き放たれている人のほうが、人間としての強さを感じるから。

 だから僕は、お金を稼ぐ方向ではなく、お金への依存度を下げるような生活へと舵を切っている。スマホからガラケーにし、ふんどしを自分でつくるのもその一つ。

 

3 片づけの魔法を人生にも使った結果

 こんまりさんは片づけはモノとの対話だとおっしゃった。

 でも同時に片づけは自分との対話でもあると、人生に魔法をかけて分かった。

 

 自分はどんな人生をおくりたいのか、自分は何を求めているのか、自分はどういう存在でありたいのか。

 

 片づけは自分の価値観を洗い出す行為でもある

 

 現代は、大量に生産し大量に消費する社会だから、勝手にモノがたまっていく。

 そして同時に生活も規格化されていく。みんながスマホを持ち、「画一化された個性」をあおられている。

 

 そんなときは片づけの魔法を使ってみるのがいい。

 自分と対話することでどうありたいのかが見えてくるから。