日本では選挙に行く人が少ない。
これは問題だと思うが、かく言う僕も行ったり行かなかったりする。
政治に関わるもっとも身近な手段として投票があるのだが、
「行ったって政治が変わることはない」
「たかだか一票だし・・・」
と思っている。
日本の政治にあまり期待していない自分がいる。
でもやっぱりこれはまずいことだと思う。
平成29年の選挙では53%しか投票に行っていないのだ。
ところで昨日ヤバすぎる本を読んでいたら、投票についての面白い考えが載っていた。
それは一人で何票でも投票できるようにするというもの。
ただし、投票するたびにお金を払わないといけなくて、払う金額は投票の回数の二乗分にする。
たとえば一回一ドルとするなら、二回目は四ドル、三回目は九ドルというふうになる。投票する回数が増えるほど、払う金額が大きくなっていくので一人で投票する回数には限度がある。
お金持ちであるほどたくさん投票できるから不平等ではないかという批判に、経済学者の筆者はこう反論している。
お金持ちであるほどたくさん消費して経済に貢献しているし、献金の仕組みを見れば、お金持ちのほうがはるかに影響力があるだろう?
この投票システムを実験でやった経済学者がいて、結果はとてもうまく行ったらしい。しかも、実験の参加者に、普通の投票方法とお金を出して票を買う仕組みのどちらがいいか尋ねると、参加した人の多くはお金を出す仕組みのほうがいいと答えた。
この本を読んでいるとき、そういえば似たようなことを日本でもやっているなぁと思った。
そう、AKB総選挙だ。
僕はAKBに興味がないし、総選挙に参加したこともないので細かい仕組みがよく分からないが、CDを買ったらそこに票がついていたと思う。
たくさんCDを買えば、それだけ自分の推すメンバーに投票することができる。
自分の応援するメンバーが選挙で上位に行ったら嬉しい。
ときどきテレビで総選挙の様子を見ることがあったのだが、ファンは盛り上がっているし、楽しそうだったと思う。
どうせ普通の選挙をやっても投票率は低いのだから、いっそのことAKB総選挙の仕組みを国政選挙に導入してみたら面白いかもしれない。
問題は、推したい候補者が誰もいないことだ。