今日は実の多い一日だった。
所有する山に行って、自作したコンクリート板を設置した後、砕石をもらいに行った。砕石立米あたり2500円で安いなぁと思っていたら、砕石にコンクリートの粉も大量に混ざっていて、うーん安かろう悪かろうだなぁと思った。ホームページの砕石の画像は詐欺レベルである。まぁ安いから仕方ない。
山に戻って砕石を敷いた後、最寄りの保健所に行ってきた。当方の所有する山は9000平米あるが、そのうち7000平米くらいは竹やぶである。前の所有者によれば、昨年は600個のタケノコを収穫したらしい。
600個のタケノコを放置すれば竹やぶは大変なことになる。現状、ただでさえ荒れ放題なのに、そこに新たに600本生えてきたらと思うと…。
ということで、タケノコの処理方法をずっと考えている。タケノコをそのまま売ってもいいのだが、タケノコは収穫したらすぐにグツグツ煮ないと傷んでしまう。売れ残ったら回収にいかないといけないが、それは面倒だし、だったら加工食品にして賞味期限をのばしてから売る方がコスパがいいだろうと判断した。
加工食品について知識が全くないので、保健所に行って話を聞いてきた。
タケノコの加工食品といえば、水煮とメンマくらいしか思い浮かばないので、それについて質問する。
まず、加工食品を販売するにあたって、届出だけでいい場合と許可をもらわないといけない場合がある。
水煮とか塩漬け、乾燥のみの加工なら届出だけでいいらしい。この場合、推奨はできないが自宅で加工しても構わない。
一方、味付けを行う場合は保健所の許可をもらわないといけない。メンマは、塩漬けした後にゴマ油やらなんやらを使って味付けをするので、許可がいる。
許可を得るためには、加工専用の施設が必要で自宅では当然許可がおりない。自宅で許可をもらうためには日常づかいのキッチンとはべつに設備が必要となる。
当方、アパートを借りてやろうかなと思っていたので質問すると、アパートでもいいが、その場合調理用と手洗い用のシンクが必要と言われた。おそらく通常のアパートでは手洗い用のシンクがないから、手洗い場を増設するか調理用と手洗い用の二槽シンクを新たに工事して設置しないといけないですねと言われた。
ただ、それ以外は別段大きな工事は必要なさそうで、シンクの設置をすれば、あとは壁や床の細々とした処理で許可は降りるとのこと。
まぁシンクの設置をし、さらに大家の了承も得ないといけないし面倒だなと思った。
だから、食品加工に適した施設を近場で探しレンタルするのが一番手っ取り早いかと。レンタル料金がいくらになるのかが問題だが。
メンマなどの食品加工について掲載している書籍を持っていって、加工のプロセスについても聞いた。
書籍では、竹林で収穫した幼竹はその場で皮を剥ぎカットし、薪ストーブで沸騰させた湯で煮ていた。これは問題ないんでしょうかと聞いたら、農家の出荷前の準備と同じとみなされるので問題はないかと思います、とのこと。
書籍ではその後、樽で塩漬けにし、一ヶ月後に施設で調理していた。塩漬けしたものをパックにして販売するなら届出だけでよく、その後味付けしてメンマにするなら許可がいる。
届出だけにせよ、許可をもらうにせよ、責任者は食品衛生管理の講習を受ける必要がある。これは、うちの県内では3カ所、毎月何回か行っている。ありがたいことに、オンラインでの受講も可。
とても勉強になった。保健所を後にし、再び山に戻る。まだ3時だったので、竹やぶを整備する。枯れた竹をせっせと燃やしていると、散歩していた前所有者がやってきた。タケノコについていろいろと話して、メンマを作るのに適した施設が近場にあるか聞いたらすぐ近くにあるから聞いといてあげるとのこと。安く使えるなら今年からメンマを作って販売してみようと思う。
再び竹を勢いよく燃やす。気温2度だがガンガン燃やしているから暑い。やっぱり焚き火は楽しい。
今日は充実した一日だった。