なんだか哀しい日だった

今日仕事でゴミの片づけをしていたら、ゴミを貯めこんだ張本人がやってきた。

そしてまさかの、車から新たにゴミを降ろして「このゴミ、置いていくから」と言ってきた。いやぁ、びっくりしたよね。しかも、あのじじい、ゴミを降ろすときにそこらへんに散らばったゴミのかすをそのままにしてやがる。一体、どういう神経してるんだろう?「ゴミを置いてくって、僕に言われても困るんですが」と言ったら、「母親に言っとくから」と返してきた。「処分費用を出してるのは○○さん(じじいの弟)なんで、○○さんに言ってください」と言ったら、舌打ちして「勝手なことしやがって」とつぶやいていた。お前が片づけないからこんなことになっているんだろうと言いたかったが、家族の問題に部外者の自分が首をつっこんで問題をかきまわしたくなかったので、喉まででかかった言葉をおさえこんだ。

なにより驚いたのが、じじいが自分の実家の敷地にゴミを貯めこんでいることに対して罪悪感を抱いているように見えなかったことだ。今日初めてじじいと会話したのだが、これまではいろんな人に迷惑をかけていることに対して、本人は申し訳ないと感じていると思っていた。しかし、新たにゴミを置いていくという暴挙。自分ではゴミを一切片づけず、兄弟に処分費用を全額負担させているのにもかかわらず「勝手なことしやがって」と言える無神経さ。母親や弟に「もうやめてくれ」と言われているのに、ゴミが片付きはじめたからまた置いてやれと思ったのだろう。文字通りの、クソじじいである。

 

この前AERAを読んでいたら、内田樹が高齢者の集団自決についての私見を述べていた。若き経済学者(たぶん成田悠輔のことを指している)が高齢者の集団自決を提案していて、それに対する批判が書かれていた。高齢者が集団自決したところで、問題は解決しない。問題がなかったことにされるだけで、問題そのものが解決することはない。というのも、高齢者が集団自決したところで、その次は、社会で成果をあげられないべつの人たちがまた自決するべき人間としてやりだまにあげられるだけだからだ。うろおぼえだがそんな感じの内容だったと思う。

老害という言葉が定着していることから、高齢者に対する憎悪の気持ちは若い世代に強く根付いている。自分としても、接客の仕事をしていてもそうだし、今日の仕事でもそうだが、高齢者のクソさは目に余る。もちろん、高齢者すべてがひどいわけではないけど。とはいえ、内田樹のいうことはもっともで高齢者が集団自決したところで問題は解決しないと思う。

成田悠輔って人は他にも過激なことを言う人で、だからこそメディアに注目されるし、経歴も相まって、この人の言うことは正しいと思っている人がたくさんいる。高齢者の集団自決がなぜ批判されるかといえば、もちろん差別的だからだ。本質的には優生保護法といっしょで、障がい者に子どもを産ませないようにするという差別と同じなのだ。

だからどうすればいいかといえば、すべての人間が集団自決するか、あるいはすべての人間に子どもを産ませないようにするべきなのだ。これですべての問題は解決する。

成田悠輔も内田樹も、結局のところ人間社会のことしか考えていない。しかし問題は当然、環境問題など、社会の外からもやってくるわけで、それらも考慮にいれると、もっともベストな解答は、すべての人間が消滅してしまうことである。そのためには、すべての人間が自決するのがよい。とはいえ、自殺することは苦痛である。だから、すべての人間を去勢させてしまえばよい、地域猫のように。そうすれば100年後にはこの世界から人間は消滅する。

子どもを産ませないようにするというのは本能に反する行為だという批判が当然ある。しかし、人間はそもそも自分の手で去勢している。われわれは日々、食品添加物にまみれた食べ物やジャンクフードを食べている。健康よりも経済を優先しているわけだ。たしかイギリスの研究によれば、現代のイギリス人は50%精子が減少しているらしい。現代人は、汚い食べ物を食べ、運動量が激減しているから、生活習慣病にかかっている人間が多い。自らの手で、自らの肉体を殺しているのだ。それなら、その延長線上にあるすべての人間の去勢化もそこまで難しいものではないだろう。

たぶん一部の富裕層は去勢化を免れてこそこそと自分の子をつくるだろう。しかし、そうなったところで、搾取されるほうの人間はほとんどいなくなっているのだから、少数の富裕層の子どもにとっては逆に地獄だと思う。

それで、人類はマトリックスでもいいしメタバースでもいいが、仮想空間上に意識だけアップロードしてそこで暮らしていけばいいと思う。人類とその他の動植物がそのようにして住み分けすれば、お互いがハッピーに暮らせるではないか。

養老孟司が何年か前にメタバースの推進会議のトップになったというニュースがあって、メタバースなんて彼が批判する脳化社会の極、バカの壁に囲まれた世界なのに、なぜそれを推進する会議のトップになるのかと疑問に思った。もしかしたら、彼が愛する虫たちがこれ以上人間の手によって絶滅しないように、メタバースを推進するのかもしれない。人間が全員この地球から消えてなくなれば、メタバースに移行してしまえば、人間の手によって環境は汚染されなくなり、虫たちが絶滅することはなくなるのだ。こういう論理なら養老先生の就任の意味を理解できる。

 

まぁなんだろうな、ここ最近は人間の愚かさについてよく考えて哀しくなってしまう。