昨日、仕事帰りのいつもの道を車で走っていて事故りかけた。街なかの片側二車線道路、右車線を走っていた。隣の左車線は中型のトラックが走っていて、道路沿いのモスバーガーに入るためだろうか、スピードを落とし止まろうとしていたのが目に入った。入れ替わりに、駐車場から軽自動車がでてきて、左車線に入るかと思いきや、自分が走っている右車線に入ってきたので、あわてて急ブレーキをかけてぎりぎり衝突を免れた。心臓が止まりかけた。
あぶねー、くそやろうが！と思って、クラクションを一瞬鳴らしたが、気が動転してて「あれ、これ自分も悪いんだっけ？」と思った。
怒りは収まらなかったが、初心者マークが貼ってあったので、だいぶ車間距離をあけてその車の後ろを走った。
こういった緊急事態のときにすぐに理性を取り戻せて、十分すぎるほどの車間距離をとって走行できたのはよかった。相手が運転初心者だったというのはあるかもしれない、まぁしかたないなとすぐに思えた。
こういう悪質な運転をされて突発的な怒りが湧いたとき、自分の怒りに任せて煽るという行為にでず、むしろ危ないから近づかないようにしないといけないと判断をくだせたのはよかった。
もちろんまともな運転手ならくだせる当たり前の判断だが、あおり運転が厳罰化されてもなお煽る人間がたくさんいることを考えると、いつもは冷静でも突発的な怒りに理性を忘れ煽りに走る人間は一定数いるのだ。自分の父親がそういうタイプの人間だけに、それを受け継いでいなくてよかったと思った。
世の中の炎上を見ていても分かるが、相手に非があればこちらは正義の鉄槌とばかりに徹底的に攻撃する人間がたくさんいる。自分がそうした、相手に非があるのだから攻撃してもかまわないと思う側の人間ではないことを確認できたのはよかった。
理性があるとき、ほとんどの人間はまともな判断が下せるのだ。本質は緊急事態のときに現れる。自分はまともである。とはいえ、なんとなくだが、年々ささいなことでイラッとすることが増えているような気がする。高齢になるほどキレやすくなるというデータが脳科学的にあるようだから、将来の自分が心配でもある。
家に帰ってから調べると、仮に事故っていたら、駐車場からでてきた側と走行側は8対2、あるいは7対3の責任があるらしい。ここから分かるとおり、もちろん駐車場からでてくるほうが悪いのだ。冷静に考えればわかるが、左車線を走っているならともかく、右車線を走っていれば駐車場からでてくる車を確認することはあっても、そのためにスピードを落とすことなんてしない。そんなことをすればむしろ後ろの車とぶつかる可能性がでてくる。駐車場から出る場合でも、右車線に車が来ないなら右車線に出るが、そうでないなら左車線に出て、その後進路変更をするのが普通だろう。まぁ初心者だからここらへんの判断ができないのだろう。
何年も車に乗っていたって、自分の不注意や認識不足でヒヤリハットすることはある。今回のように、相手のミスによって事故りかけることもある。そう考えると、運転は運ゲーだなと思う、運転だけに。今のところ、ヒヤリハットすることはあっても、交通事故に巻き込まれて死んではいないのだから運がいいと思ったほうがいいのかもしれない。
にしても、田舎では車が必須だから乗っているが、車の出費はでかいから嫌になる。便利だが、リスクがでかすぎる。
つい最近、対向車線を走るダンプからの飛び石のせいで、フロントガラスにヒビが入った。はぁ、ガラスを直して1年たっていないのに、また交換しないといけない。軽トラだから傷ついてなんぼ、車両保険は入らなくていいやと思ったらこれだ。以前直してもらったガラス屋に電話したら同情されて、直すなら2000円引きしますよと言われた。直してまたヒビが入ったらあれだし、次の車検まで時間があるから交換は先にしますと言って電話を切った。
一番安くても4万5千円の費用がかかる。対向車線からの飛び石なんて防ぎようがないから運が悪いとしかいいようがない。こんな一瞬の出来事で4万5千がふっとぶのだから、なんていえばいいのかな、いろいろと割が合わない。かといって、田舎では車を持たないという選択肢はありえないし。車関連で、心配事や面倒ごとは本当に多い。
駐車場から出てきた車は、その後別の道に曲がっていったが、道路事情の関係で今度はその車が自分の後ろについた。運転手は若い女性だった。はぁ、またかよ。1ヶ月前に立体駐車場で衝突しかけたが、そのときも若い女性の運転する車だった。一階に向かって内側を降りていたとき、進路案内を無視して内側を上がってきた若い女性の車と衝突しかけたのだ。あのときも心臓がとまるかと思った。
自分の経験上、若い女性と高齢者の運転は本当に危ない。若い女性はもっと運転に気をつけてほしいし、高齢者は早く運転免許を返納してほしい。
