GReeeeNやAdo、バンクシーがうらやましい

マツコ会議」という番組にGReeeeNが出ていた。

GReeeeNは4人組のボーカルグループで、4人とも歯科医師として働きながら歌手活動もしているグループである。本業に支障が出ないように顔出しはしていない。

 

ヤフーニュースには、顔出ししないシンガーが増えたという記事があった。

news.yahoo.co.jp

 

うらやましいなぁと思う。

彼らの才能についてではなく、信頼できる人たちが周りにいることについて。

この時代、誰もが情報を一気に世界に拡散させることができる。だから誰か一人でも、あいつGReeeeNのHideだよとか、あれがAdoだよとか言えば一気にばれてしまう。あっという間に情報が拡散してしまう。「マツコ会議」を見ていたら、GReeeeNのメンバーは街中を歩いていても、誰からも声をかけられないという。Adoについても、ネットでAdoを調べても出てこない。彼らのまわりは、そういうことをする人間がいないのだなぁと思うと、それがとてもうらやましく感じる。おそらく本人がちゃんとした人たちだからこそ、家族など周りの人たちもちゃんとしているのだ。バンクシーも世界的に有名だが、素顔は全然分かっていない。これもまわりの支援者とかスタッフがちゃんとしている人たちなんだろうな。すごいよな、自分の身内や友達にGReeeeNのメンバーやAdoとかがいたら誇らしいしついつい口を滑らしてしまいそうなのに、表には一切素顔が出てこないのだ。もしかしたら、誰にも明かしていない可能性もあるが、Adoとかは女子高生のときから活躍していたわけで、そうするとお金がたくさん入ってきたり、歌手の活動に時間も割かれるから、家族や友達も気づくはずである。でも周りの人たちはちゃんと黙っていてくれている。自分のつまらない承認欲求よりも、本人のプライバシーを守ることを優先できるというのはなかなか難しいと思う。だって大活躍してすごいことをしているのだ、すごいことをしているわけだからべつに周りに自慢したっていいだろう、こういう考え方をする人間だっているだろう。でも、本人が顔出しはしないと決めているんだから、周りはその思いを尊重して守ってくれる。本人からしたらありがたいかぎりだと思う。

一方で、野球選手とか芸能人、政治家のなかには、週刊誌に情報を売られてしまう人もいて、そういうのはやっぱり本人が信用できない人間だから、周りにも信用できない人間が集まっているんだろう。だからいざというときに、周りが平気で言いふらすのだ。

 

翻って自分はどうかというと、微妙なところだなと思う。まず自分の家族は信用できない、言うなっていったことでもたぶん簡単にペラペラと言いふらすだろうな。そういうことを思うと、ため息がでる。他はどうかな、まぁそもそも自分には友達がいないから、そんなに気にすることもないが、最近近所に同級生が引っ越してきて憂鬱である。田舎の人間は、平気で勝手に噂を広めるから、しかも事実を歪曲させて尾ひれをつけるからたちが悪い。一人の言った適当なことがあっという間にいろんな周りに拡がっていく。自分の通っていた中学は荒れていて低俗な人間がたくさんいたから、あまり関わりたくないな。

 

GReeeeNのメンバーは、歯科医師と歌手の二足のわらじを履いていて、職場にもバレそうなものなのに、メンバーは秘密にしていると言う。マツコは「いや、それは職場がいいからだよ」とコメントしていた。マツコの言うように、たぶんバレてると思う。さすがにGReeeeNレベルの歌手なら忙しいから、隠し通すことはできないと思う。そこを気づいていないふりをしてくれるというのは、やっぱりマツコの言う通りいい職場なんだろう。クソみたいな職場なら、やっぱりGReeeeNのメンバーがいるって宣伝して金儲けにはしるだろうし。

 

類は友を呼ぶという諺があるし、英語でも「その人を知りたかったらその仲間を見ろ」という諺があるように、結局本人がちゃんとした人なら周りもちゃんとしているし、その逆もまた然りなのだ。だから、クソみたいな人間と関わりたくないなら、クソみたいな自分を変えなくてはならないのだ。