田舎の民が久しぶりに関西に行ってきた

この前姫路に行く用事があったので、そのついでに大阪難波まで行ってラーメン食べてその後甲子園に行って仙台育英と下関国際の決勝を観戦した。決勝を観終わった後、学生時代に住んでいた神戸にふらっと行って、その後梅田に行って一泊した。次の日、梅田で知人の仕事の手伝いをして、終わったら姫路まで戻ってバスで田舎に帰った。

阪神甲子園駅で降りたとき、生暖かい熱風がふわっときて頭にズンとした痛みが走った。「あぁこれは熱中症になるかも」と思ったが、せっかく甲子園まで来て観ないのはありえないと思って、チケットを購入して下関国際側のレフトスタンドへ向かった。

その日はどんよりと曇っていて日差しはたまにある程度だったと思う。気温もたしか32度で、暑いのは暑いが耐えられない暑さではなかった。ただ前日睡眠が浅かったのもあって、甲子園に着いたときにはすでに少しけだるかった。試合は14時に始まって16時すぎには終わった。2時間と少しスタンドで観戦していた。熱中症対策として、首に濡らしたタオルを巻き、頭にもタオルをかぶった。2リットルのポカリスエットをこまめに飲んだ。観戦中は大丈夫だった。レフトスタンド上段にいた金髪の猿みたいなヤンキーの群れが大声を出してバカ騒ぎしていて辟易した。「大阪から来ましたー!山口県のみなさん、元気ないですよー!頑張りましょー!」田舎ではああいう常識のない連中に普段出くわさないので、関西はやっぱり面白いなぁと思う。甲子園では、自分が普段会わない(合わない)奇抜な目立ちたがり屋によく遭遇するので、そういう生態を目の当たりにできて面白い。なんていえばいいのかな、ルールを守らずバカ騒ぎすることはたしかに常識がないわけだが、それは常識を破れるということと紙一重だと思うんだわ。関西は常識のないバカを抱える懐の深さを持っているがゆえに、常識を破れる天才を生み出せる土壌を持っている。ほめ過ぎだろうか。アメリカ的な感じ?アメリカも、日本にはいないようなとんでもないバカがいるが、同時にとんでもなく突き抜けた天才もいる。田舎は常識やルールを守る人間ばかりだが、そのかわりに突き抜けた人間はいない。いたとしても、そういう人間はさっさと出て行ってしまう。

観戦後に神戸に行ったときにはもうけっこうだるくて、早く梅田に行って飯食って寝ようと思った。梅田のはなたこでネギがたくさんのったたこ焼き6個580円(ネギなしは480円)を食べた。たまに買うラムーのたこ焼き6個100円とはもちろんクオリティが違うが、いくらなんでもはなたこは高いと思う。それでもうまいから大阪に行ったときはいつも並んで食べてしまう。

梅田のカプセルホテル大東洋に泊まる。身体がけだるいのにサウナに入ったのが間違いだったかもしれない。しかし大東洋のサウナは3種類だったか4種類あって驚いた。しかもカプセル宿泊込みで3200円と破格の値段である。風呂から上がってマンガを読んでいるとやけに寒いなと思う。まさかコロナにかかったかと恐れる。すぐにカプセルに移動して布団をかぶって寝る。寒気はひどくなっていて頭も痛み始めた。

翌日、寒気はひいたものの今度は下痢が始まる。最初は前日食べたものが消化できず、それがかすとなって出てきたが4回目あたりから黄色い液体しかでなくなった。カンボジアに行ったときアメーバ赤痢にかかったがそのときと同じだった。あのときも黄色い液体しか出てこなかった。下痢はひどいが、頭の痛みはたまに痛む程度でちょっとしんどいだけだったので知人が働く梅田のオフィスに向かう。そこで展示会に出品する荷物の運び出しの手伝いをした。それが終わって姫路まで戻りバスで田舎へ帰った。下痢は翌日まで続いた。

 

関西を久しぶりに歩いた感想

梅田を歩いているときに思ったのがやけに美男美女が多いなということ。なんだ、モデルか芸能人か!?みたいなルックスの女の子や青年がすごく多かった。マスク補正はもちろんあるのだろうが、田舎では町を歩いていても美男美女に出くわすなんてことはほぼない。まぁそもそも人間そのものがあまりいない。展示会の会場でも、手伝いが終わって、動くとしんどいので縮こまってじっとしていたら会場内をガタイのいいイケメンどもがせっせと仕事していて、劣等感を感じた。体調が悪いとナイーブでネガティブになるのでけっこう落ち込んだ。甲子園でも、自分はちゃんと熱中症対策しているのに熱中症になったというのに、周りのヤンキーたちは、ビール飲んでかき氷やカツカレー食らってはしゃいでいるのを見るとやっぱり劣等感を感じた。関西人の強さに憧れるぜ。

とはいえ、やっぱりアスファルトに覆われたあの無機質な空間は、遊びに行くのはいいけど住みたくはない。なんだかんだやっぱり田舎が一番である。