どんなに仕事がしんどくても、満員電車にのらないでいいというだけで楽になる

 今日は雨がひどいので遺跡発掘の仕事が中止になった。

 

 発掘の仕事は、炎天下で延々と土を掘る⇒土を運ぶ⇒土を掘るを繰り返す。

 2時間で試合が終わる高校野球(しかも半分はベンチで休憩している)であれだけ熱中症が問題視されているのに、発掘の仕事は朝から晩まで炎天下。もちろん休憩はあるけど、めちゃくちゃしんどい。今までやってきた仕事のなかでダントツにしんどい。

 

 僕は発掘現場まで自転車を40分かけてこいでいく。自転車をこぐのは全くに苦にならないが、発掘の仕事だけでしんどいので帰りはヘロヘロの状態でこぐこともある。

 

 以前やっていた仕事は、仕事自体はたいしてしんどくはなかった。一人で現場に出て仕事をするのだが、ノルマがないのでだいぶサボっていた。午前中だけちゃんと仕事して、午後は本屋で立ち読みしたり、図書館で昼寝したりしていた。

 そんな楽な仕事だったのだが、現場に出る前に職場に行く必要があった。その職場は大都市にあるので毎日電車に乗って通勤していた。

 

 毎日満員電車に乗っていた。あれは本当にきつかった。

 一両目は他の車両ほどひどくないので、一両目に乗っていた。たまに座れることもあった。

 それでも朝起きると、「あぁまたあの満員の電車に乗らなければならない」と本当に憂鬱な気分になった。

 帰りも満員電車で、一度気分がすぐれない状態で仕事をした帰りに、満員電車のせいで急に頭痛と悪寒がひどくなって、翌日仕事を休むはめになった。

 

 今やっている仕事は、仕事自体は半端なくきついんだけど、満員電車に乗らなくていいというだけでずいぶん楽だ。行きと帰りで合わせて20キロくらい自転車をこぐけど、満員電車に乗るよりはるかにいい。朝起きて憂鬱な気分になることはない。

 

 僕は関西在住だから、首都圏のあのやばい風景よりかはだいぶましだ。

 あんなのに毎日乗っていたら、僕なら気が狂ってしまうだろう。

 

 日本の一人あたりの労働生産性が他国に比べて低いようだけど、仕事前に満員電車でクタクタになるのも一つの要因だと思う。

 会議やアポがあるから仕方ないかもしれないけど、企業によって出社時間をずらしたほうが、利益がはるかに大きいのではないか。

 

 働き方改革でそこらへんも変えてくれたらいいのに。