今日はドローンで遺跡を撮影した

 今日は、ドローンを使って遺跡を上から撮影した。

 後日学芸員の人たちが写真を観て研究するらしい。

 

 ドローン業者の人たちが来て撮影したんだけど、ドローン本体で100万以上するらしい。そこにソフト代やら、ドローンに据え付けるカメラ代も含めると何百万もかかるという。

 たしかに、個人が飛ばしているドローンの何倍もの大きさのドローンを業者の人たちは持ってきていた。一目でとんでもなく高価であることは分かった。

 

 遺跡発掘の仕事は、おおざっぱに言えば地層を一枚一枚剥いでいく作業になる。

 地層は幾層もの土が積みあがってできている。

 考古学の先生の指示に従って、作業員はツルハシやスコップで土を掘っていく。

 

 僕の現場では今、平安時代あたりの地層を掘り出している。

 最初、ユンボでガッと掘っていって目的となる地層の30センチ上くらいまで削る。

 その後作業員が手作業で少しずつ表面の土を削っていく。これがとんでもなくしんどい作業なのだ。掘っている途中で土器のかけらが見つかる。たまにそのままの形で残った土器も見つかる。

 ツルハシやスコップで土を削った後、手ガリで表面をきれいに精査する。

 で、やっと今日平安時代の地層をドローンで撮影したのである。

 

 この後はまたツルハシで地面を削って、今度は弥生時代の層を出すらしい。

 今は梅雨で陽がささない日が多くまだ楽だけど、梅雨が明けてかんかん照りのなか一日中ツルハシを振れるのか、自分の体力が持ってくれるのか不安である。