素人が一人で古民家を解体する⑪

二階もあと少し。昨日今日で目標としていたところまで終わらせることができた。昨日は涼しかったので一気に進めることができた。これから連日猛暑なので、当分解体はやめる。ここ最近の夏はもう耐えられないくらいの暑さになっている。

 

まずは階段横の壁から、壁板を外すとこんな感じ。土壁の上に板があり、そこに壁板が貼ってあった。土壁と板の間に、VVFケーブルがとおしてあった。

 

板にはヤモリの卵がたくさんくっついていた。何個か潰してしまって、中から赤と白のトロトロした液体が出てきた。ヤモリは一回で2個しか生まないらしいが、十個以上くっついていたので集団て産卵したのかもしれない。何個かは別の場所に移動させた。家守と書いてヤモリ。できるだけ潰したくなかったがたくさん潰してしまって申し訳ない。ここ最近、生き物を殺すことに罪悪感を覚えるようになった。壁を壊していたらアオダイショウが出てきて食べてみようかなと思ったが、かわいそうなので逃がした。

 

土壁を掛矢で叩いて外して柱だけにし、バールで浮かせて柱をホゾから外す。朽ちているので簡単に浮くが、バールを外すとすぐに元に戻る。一人でやっているのでホゾから外すのに難儀した。バールで浮かせて棒をかませ、棒の上からバールで押し上げることを繰り返した。最後に梁にロープを回し、引っ張って倒した。

 

次の日

残りの一面。

向こうの軒からチェーンソーで柱三本切っていく。少しだけ残しておいて、上の桁にロープを回し引っ張って倒した。

重たすぎて動かない。チェーンソーでバラして下に落とした。目を凝らさないと見えない小さな釘が刺さっていて、気づかずチェーンソーに当てるとすぐに切れなくなる。バールで外してからチェーンソーで切断した。

 

二階がなくなってスッキリした。

増築した側の一部をどうやって解体しようかと悩んでいたところ、手前の柱を掛矢で叩いて外したらいっしょに落ちてくれた。とても運が良かった。巻き込まれていたら大けがするところだった。いろいろ運が良かった。

9時に開始したがすぐに汗が吹き出て止まらなくなる。しかし明日からもっと暑くなるらしい。憂鬱である。去年熱中症になって、どれだけきついかは分かっているので、とにかく無理はしない。

秋になったら解体を再開しようと思う。