自分はサウナが好きで10年前からよく通っていたんですが、ここ最近はコロナの影響もあって、サウナに行く回数も減っていました。密室にマスクをつけずに入るわけだから怖いです。サウナではおしゃべり禁止の貼り紙がしてあるのですが、おじさんたちはおかまいなしにおしゃべりしてます。サウナに行きたいけどコロナが怖い。こういう悩みを解決するためにプライベートサウナをDIYすることにしました。
また、当プライベートサウナがDIY大賞2021の一般部門の優秀賞を受賞しました。大変うれしく思っております。受賞すると思っていましたが、選ばれるとやっぱり嬉しいですね。
https://diy-show.com/taisyoresult2021
これが自分のつくった65000円のサウナ小屋です。水風呂とウッドデッキ込みでも8万弱で製作しています。2×4の小屋を建てて、そこに薪ストーブを組み込んでサウナにしました。
この記事では、簡単にサウナ小屋の製作を振り返ってみたいと思います。
1 基礎を置く
まず畑の土を投入して整地しました。
そして小石をばら撒き、その上に基礎石を置きました。
基礎石は6個、縦はだいたい50㎝間隔、横は100㎝間隔です。基礎石は地面に置いただけで固定していません。
2 床を作る
2×4の6フィート材を2本と8フィート材を半分に割った4フィート材で根太を組みます。
縦130㎝、横183㎝です。6 フィート材には3箇所、35㎜の杉材を通すためのホゾを作っています。ホゾはだいたい45㎝間隔で空けています。
水性塗料を材に塗布し、ビスで材を固定します。
水性塗料はこちらのクレオトップという商品を使いました。
そして断熱材の発砲スチロールを床に入れ、その上からクレオトップを塗布した1×4の6フィート材を張ります。
これで床が完成しました!
3 壁と屋根を張る
次に、床の上に35㎜材でつくった骨組みをビスで留めていきます。
片流れの屋根にしたかったので、手前側を165㎝、奥側を160㎝の高さで骨を組みました。今振り返ればこの高さ設定は失敗で傾斜が緩すぎました。10㎝は差をつけないといけなかったと思います。
骨組みを床に固定し、屋根用の材も組んでいきます。
骨組みをビスで留めつつ、同時並行で透湿防水シートを貼っていきます。
透湿防水シートを張った後、杉の羽目板材を張っていきます。
屋根はOSB合板を利用しました。
OSB合板を貼った後、アクリルシリコン樹脂を塗装し、その後コーキングシリコンで板と板のあいだのすき間を埋めました。今のところ、雨漏りはしていません。
壁と屋根を貼り終えました!
4 内壁を作る
内壁はまず床のときと同様に断熱材の発砲スチロールを入れていきました。
そして、その上から石膏ボードを張っていきます。
石膏ボードを張り終えたら、その上から漆喰を塗ります。
漆喰はうま~くヌレールという商品を使いました。
すでに練ってある状態なので、そのまま使えて初心者には使いやすい商品でした。
漆喰は防火性にすぐれているので、高温になるサウナにおススメです。
また、調湿効果にすぐれているのでカビが生えたりすることもありません。
最初はコテで塗っていたんですがガリガリという音がして嫌だったので、途中からゴム手袋で塗りました。こっちのほうが塗りやすかったです。
漆喰を塗り終えて内壁は完成です。
5 薪ストーブを組み込む
薪ストーブを部屋に組み込むためにメガネ石を作ります。
メガネ石とは、薪ストーブの煙突を小屋の外に出すための石で、石の真ん中に穴があいています。耐火モルタルを使って製作します。
まず35㎜材の余っていた杉材で枠を作り穴を空けたい箇所に煙突を置いて固定します。
枠の中に、水を加えて練った耐火モルタルを流し込んでいきます。
18時間後に取り出したメガネ石です。1日おけば十分に硬化しています。
メガネ石を取り付けました。
つづいて薪ストーブを取り付けます。
薪ストーブはホンマ製作所の窓付き時計型薪ストーブを採用しました。
僕は、真っ暗な小屋のなかで煌々と燃えさかる火を見る仕様のサウナにしたかったので、小屋に窓はつけず窓つきの時計型薪ストーブを導入しました。
一番下に余っていた石膏ボードを置き、その上に耐火プレートを置き薪ストーブを載せています。
6 ドアを作る
ドアは1×4の6フィート材でつくりました。
1×4材に、蝶番と取っ手を取り付けます。
1×4材を6枚並べて、ビスで留めていきます。
ドアが完成しました!
ドアを取り付けサウナ小屋の完成です!!!
真っ暗なサウナ小屋の中で燃え盛る炎を見ながらのサウナは最高です!!!
この日は85度まで室温をあげてサウナを楽しみました。
もちろんもっと薪をくべて火力をあげれば100度以上になります。
僕は70度~80度くらいが一番好きですね。
7 用意した材料とかかった費用
2×4 6フィート材 2本
2×4 8フィート材 1本
1×4 6フィート材 15本
35㎜×35㎜ 2m 杉34本
OSB合板 2枚
発砲スチロール(断熱材) 6枚
透湿防水シート
杉相づくり羽目板165㎜(壁材) 2m 20枚
石膏ボード 6枚
うま~くヌレール(漆喰) 10㌔
クレオトップ(水性塗料)2リットル
アサヒペン(水性塗料) 0.7リットル
ホンマ製作所 窓付き時計型薪ストーブ
106㎜煙突、エビ曲がり
耐火モルタル 3㌔
カラープレート 6枚
コテ、ファイバーテープ、マスキングテープ、万能用ハケ、ゴム手袋、蝶番、マルチカットビス75㎜、45㎜、コーキングシリコン
計 約65000円
材料はすべてホームセンターで手に入るものばかりで作っています。
自分は、材料はすべてホームセンターで購入したものを使っています。それで65000円で製作したわけですが、今思えば建築現場やジモティーで余った端材をもらって作っていたらもっと安く済んだなぁと思っています。DIYのいいところってこういうところですよね、工夫次第でいくらでも費用を抑えることができますよ。
8 終わりに
すでに何回か使用していますが、特に問題はありません。
焚き付けして15分ほどでサウナを楽しめる室温になります。30分ほどすれば室温が70度くらいになります。暗い部屋のなかで燃える炎を見ながらサウナを楽しんでいます。
サウナ小屋ではただサウナを楽しむだけでなく、焼き芋や焼きリンゴ、じゃがバターをついでに作って酒のあてにしています。育てているスペアミントを摘んできて、ミントの香りを楽しみながらサウナも楽しんでいます。こういうのはプライベートサウナでないとできない楽しみですよね。
あと、実はこのサウナはちょうど軽トラの荷台にぴったり収まるように設計しました。
軽トラの荷台は縦190㎝×横140㎝で、全長の10分の1つまり約30㎝後ろにはみ出てもいいということが定められています。高さは地面から250㎝まではOKです。
このサウナの大きさは、縦210㎝×横130㎝×高さ170㎝ですので、荷台からはみ出す分も30㎝以内です。軽トラの荷台は高さ65㎝ほどですので、荷台に載せても250㎝以内になります。ということはつまり、サウナを軽トラの荷台に載せてしまえば、日本中いや世界中どこでもサウナが楽しめてしまうんですね~。
また、サウナといえばやはり水風呂がセットですね。こちらもDIYしてサウナの後にザブンと飛びこんでいます!水風呂から眺める桜と街並みは最高ですね。夜だと満点の星空が見えます!
自分は本格的にDIYを始めてからまだ1年なんですが、なんだかんだでサウナをつくれちゃいました!今はサウナや小屋関連の書籍がたくさんありますし、youtubeに動画もアップされています。とてもいい時代です。これはサウナに限らないですが、一番大事なことは「とりあえずやってみる」ということです。やってみるとサウナに入ることと同じくらい、作るのも楽しいです。みなさんもトライしてみてください!
サウナ小屋をDIYしたいという方、参考にしてください。
詳しい製作過程は以下の記事からどうぞ!