素人が一人で古民家を解体する⑤

 

今日はまず軒をチェーンソーで切り離した。

途中まで切ったら自重で落ちていってくれた。

 

今度は反対側。こちらは増築された部屋があって、その上で作業ができるので楽だ。

まずは土壁を外す。バールで外したらこっちに倒れてきて、竹が胸を引っ掻いて血が出た。雨を吸ったからか重たかった。

 

土壁を外したら外側に出て、トタンを外していく。昔の家って本当に自然素材でできていて、材料は基本的に木と土と竹である。自然に返っていくものばかりだから処分の手間が省けて助かる。

アスベストを含むスレート屋根じゃなくてよかった。

 

こちら側の軒も野地板を外しチェーンソーで切り離した。軒は垂木を支える材が、継ぎ手加工してあって、やっぱりがっちり組み合わさっていて掛矢で叩いても離れなかった。自分もいつか継ぎ手加工できるようになりたいものだ。

 

軒が済んだら、今度は棟木から外していく。

棟木は一本ものではなくて4本に分かれていた。材は一方は上半分、もう一方は下半分が削られて合わせてあった。釘で固定してあるところもあればないところもあった。

棟木を支える柱?はホゾがほってある梁の中にオスメスの要領で入れてあったので、垂木をチェーンソーで切り離した後、バールで引き上げ浮かし、掛矢でたたいて落とした。なんだかんだ、垂木も棟木も重い。屋根瓦を支えるから当たり前だけど。

 

棟木はすべて取り終わり、その周りの桁や梁を外す作業に入る。次が、解体の最難関。ぶっとい丸太を外す作業に入っていく。チェーンソーで切るが、どうやって外すか思案している。切る場所を間違えると危険だし、落とした丸太が床のぶち抜く可能性がある。受けをつくってこまめに切り、下に衝撃を抑えるため畳を敷いてやろうかと思っている。