コンサート運営の単発バイトはちょうどいい

イベント派遣系のアプリに登録していて、昨日初めて、ある歌手のコンサート運営のバイトをしてきた。人手が足りなかったのか、やったことのない自分に連絡がきて、やってみようかと思った次第。

15時から22時30分の予定が、30分早く終わって22時までだった。時給は1000円。休憩は45分引かれていた。とはいえ、ちょくちょく待機という名の休憩がたくさんあったから、実際は食事休憩含めてもっと長かったと思う。

 

15時すぎにスタッフのほうから運営の手順の説明やお客様案内のやり方説明があった。初めてだったのでメモをけっこうとったが、まぁそんな難しいものでもない。会場のどこにトイレがあるかとか、再入場はできないとかそういうことを覚えておけば足りた。

ここでチケットもぎりとか、会場警備とか、物販に配属される。希望すれば、会場内警備で歌手のコンサートが聞けたかもしれないが、自分は特にその歌手のファンでもなかったので希望せず、ロビーの物販にまわされた。物販といってもレジ打ちや接客はべつの会社のスタッフがやっていて、こちらはグッズ売り場に来た客の誘導をした。グッズを眺めると高いなーと感じたが、開場して客がやってくると、めちゃくちゃ行列ができて何千円もするタオルやらTシャツやらを客は買っていた。みんな金持ちだなー。

開演が間近になると、客の席案内をした。チケットを見せてもらって座席を確認しそこまで案内する。初めてでも難しくはない。

開演すると特にすることもなく、チケットを数えたり、この間に食事休憩があったり。待機場所は狭いうえに、バイトがたくさんいてスペースがあまりなかった。

休憩が終わって、会場の警備にまわされた。警備といっても、イスに座って客が間違って楽屋につながる通路に向かわないよう足止めする係だった。ライブ中なので、客がトイレ以外で会場外に出ることもなくただぼーっとしていた。このとき、音漏れする歌手のライブを聞くことができた。ファンじゃなくても知っている曲がちらほらあった。

終演前に集められ、バックヤードに向かう。スピーカー越しに歌手の代表曲を聞く。ノッているバイトもいた。終わったらステージ裏に向かい客がはけるのを待つ。ステージ裏に行く途中、ライブが終わってステージ裏の通路にいる歌手と目が合った。ぞろぞろ入ってくるヘルメットの若者たちをきょとんと眺めていて自分と目が合ってお互いに会釈した。ファンだったら感激するんだろうけど、特に何の感慨も抱かなかった。

それよりも、ステージってこういうふうに作られているんだーと興味深かった。仕事でなければステージ裏からステージを見ることもないわけで、いい経験だった。

ステージの機材撤収は、他の会社のスタッフの指示に従って動いた。ガテン系のおじさんが多くて、長髪でピアスつけたガチムチのおっさんやじいさんたちに、バイトたちは怒鳴られながら作業した。めちゃくちゃテキパキしていて、チンタラしているとすぐに怒られる。田舎にいるとああいうおじさんには会わないのだが、なんだか生物としての劣等感を抱いたね。おっさんなのにめちゃくちゃ体格いいし、髪が銀髪でふさふさなのだ。対して自分はヒョロガリだから恥ずかしい。

すぐに汗をかいた。機材類は重いが、バイトはたくさんいたので、負担は大きくはない。そんなこんなで予定より30分早く終わって、最後アプリで終了報告して家路についた。

 

初めてコンサート運営のバイトをしたが、これなら次やってもいいかなーと思えた。

待機という名の休憩がちょくちょくあって、接客という接客も特にないし、コミュ障でも特に問題ない。以前学会運営のバイトもやって、そのときはずっと会場受け付けで、あまりに暇すぎてしんどかったのだが、コンサート運営はいろいろやらされて退屈しなかったし、ちょくちょく待機が入って楽だった。会場撤収はそこそこいい運動になるし、こういうふうにステージはつくられているんだなといい勉強になった。一人の歌手のコンサートに、たくさんの人間が力を合わせて作るというのは、なんだか極めて人間的だなと興味深かった。推しなら客側として行くが、知っている程度の歌手なら逆に仕事として行くのもアリで、金をもらって歌を聴けるという一石二鳥。運が良ければ間近で見れる。

シフトもけっこうあって、午前中の会場準備だけとかあったし、9時から22時のガッツリもあったし、15時からのもあったし、たぶんタイミーで会場撤収の数時間というのもあったようだ。自分の気分と都合に合わせてやれるのがいい。

次は、もうちょっと推しているアーティストのコンサート運営をやってみたいと思った。