今日は運転席の後ろから、こちらのほうへ迫りくる景色を眺めながら帰宅した。いつもはイスに座って後ろへ流れゆく景色を見ているんだけど、今日は電車の前方をただ眺めていた。
運転席の後ろからしかその景色は見られないので、希少価値が高い。だからなのか、僕はそこから見える景色が好きだ。線路は続いていく、どこまでも。
そこからは運転手の仕事ぶりも把握できる。「次の停車地は神戸~♪」運転席から漏れてくるその声は弾んでいた。天職に恵まれた人間は幸せである。
線路上に設置されているさまざまな標識は自分には分からないが、それを眺めるのも面白い。
最寄り駅につき電車を降りようと扉のほうを向いたら、転職の広告に大泉洋がいた。仕事で疲れていたせいか、彼がハンサムに見えた。