ブログを5年やって分かったこと

2018年の年末にブログを始めて5年たった。

ブログをはじめて1年以内にやめる人が9割のなか、5年続けることができたのは良かった。

継続は力なり、というが5年続けたことでついた力というのはなんだろうか。

とりあえず、ある程度の長さの文章が書けるようになった。ブログを始めたころは、書きたいことや伝えたいことがたくさんあった。でも、いざ書き始めると全然書けなかった。1000字書くのもかなり苦労した。頭のなかにある書きたいことを、言語化して文章にするということができなかったのだ。

今は、書きたいことや伝えたいことが特になくても文章が書けるようになった。本を読んだから感想書こうかなと思い立って、何を書くかも決まってなくても、書き始めたら1000字2000字普通に書けるようになった。そういうのは力としてついたかなと感じる。

ブログを始めたころは、自分の書いた文章で金を稼げるようになれたらいいなという思いもあった。ブログ指南本やブログの書き方や儲け方を記すサイトを参考にしたことが懐かしい。ブログは記事が貯まっていくから、時間がたつにつれて稼げるようになっていくとか、費用がかからないのでローリスクで稼げるとか書いてあった気がする。

まぁたしかにそうなんだけど、そんなに甘いなら1年で9割もやめないわけで。どんなことでもそうだが、ちゃんと努力しないとそれなりには稼げない。予備校講師の林先生の言葉だったと思うけど、正しい場所で、正しい努力を十分にしないと結果は出ないのだ。リフティングを何千回できるようなっても、甲子園には行けないのだ。

だから、自分のように、書きたいことを書きたいように書くのを5年続けたところで稼げるようにはならない。そういうことが5年でよく分かった。

もっとも、ブログで飯食っていくぞーみたいな熱はブログをはじめてすぐに鎮火した。現実の厳しさと自分の能力に対するうぬぼれを早々に自覚したからだ。ブログ指南本には、書きたいことを書きたいように書いてはダメとあり、売りたい商品をちゃんとリサーチして実際に試してみて効果があったものを紹介しましょうみたいなことも書いてあったが、それを思い切り無視した。自分は書きたいことを書きたいように書くという自由さがなければ続けられなかっただろうし、営業のように、モノを売ることが第一みたいなのは気恥ずかしくてできなかった。本を読んで感想を書くときに、アマゾンの商品ページもリンクしておくみたいなところがやっとなので、まぁそりゃ稼げないよなー。

そういうことなので、今までの月間最高は1500円くらいだし、普段はだいたい200円から300円くらいをうろついている。そしてそれに対して一喜一憂することもない。ストレスフリーである。

ブログに限らずだが、何が自分にとって一番重要なのかという基準にして物事を始めるのが必要だと感じる。ブログで稼ぐのだと決めたなら、自分のしたくない努力も必要になってくる。一方で、書きたいことをただ書くのだというのであれば、よっぽど文才がない限り稼げない。ちょっとおまけがある趣味みたいな気持ちで書くのがいい。

そういうことに気づけた5年だった