賃貸でセカンドハウスを借りての二拠点生活という可能性

 

anond.hatelabo.jp

 

匿名はてなで、賃貸でセカンドハウスを借りて二拠点生活を始めた人のエントリが話題になっていて、とても興味深かった。

セカンドハウスとはつまり別荘のことだが、別荘というとどうしても金持ちの特権だというイメージがある。匿名はてなの人は安いアパートを借りて、それを荷物置き場として使っている。どれぐらい稼いでいるかは分からないが、たぶん金持ちではないと思う。

かく言う自分も二拠点生活をしていて、実家と会社にしている家を往復している。その家は、いっしょに起業した仲間が0円で手に入れた家で、屋根に穴があいていて倒壊寸前である。以前の家主が増築した部分がちょうどアパートと同じくらいの広さで寝泊まりはできるのが幸いである。古いほうの母屋は、荷物置き場兼キノコのほだぎ置き場兼コウモリの住処になっている。今は空き家だらけだし、高望みさえしなければ誰でも二拠点生活はできる。

二拠点生活はとてもいい。なにがいいというと、息苦しさがない。一か所だけにしか住んでいないと、近所の人との関係が息苦しくなる、田舎は特に。セカンドハウスがあれば、そういう息苦しさから解放される。とにかく精神的に楽になる。やっぱりさ、人間は何万年も移動生活してたわけだから、一か所に住み続けるってのはおかしなことなんだわ。どんなに社会が変化しようが、肉体の構造はそうそう変化しないわけで、今の社会に肉体は明らかに順応していない。それは『サピエンス異変』という本に詳しく書いてある。

 

で、ちょうどヤフーニュースに空き家問題についての記事があった。

news.yahoo.co.jp

 

いまや空き家は849万戸もあるらしい。問題は空き家だけではない。山林などの土地も所有者が不明かつ、まったく手入れもされていないという問題がある。国は検討開始とか言ってるけど、あまりにも遅すぎる。

家も山林も、人間が手入れさえしていればずっともつはずなのだ。だが、人が立ち入らない家は空気が澱み、あっというまに朽ちていく。山林も、間伐しなければ木が生い茂り光が届かなくなり土壌が弱くなる。それに加えてここ数年の異常気象で豪雨が当たり前だからあちこちで土砂崩れを起こす。

 

で、セカンドハウスですよ。

少子高齢化はもうとまらないから、空き家はこのままどんどん増え続けるだろう。そうすれば、この先街中で家が倒壊するという人災が当たり前のように発生する。周りの家に影響が出るし、道路も寸断されることになる。それを防止するための方法として、セカンドハウスは対策として効果的だと思う。家ってのは人が少しでも利用していれば長持ちするから。だから行政は空き家対策としてのセカンドハウスをもっと推し進めるべきだと思う。

 

今仕事でアパートの改修をやってて、アパートの大家にサウナ付きの物件にしないかと提案してみた。今は改修のほうで頭がいっぱいだということで判断を留保されているが、サウナ付きのアパートっていいと思うけどな。そこをセカンドハウス的に利用してもらえれば面白い。都会の人にとって、プライベートサウナ付きのセカンドハウスは魅力的だと思う。