医者の民度はやはり高い

 

 今日仕事の関係でたくさんの医者と関わった。

 

 受付の仕事をやったのだが、こちらが手間取っても医者たちはまったく動じることもなく、すごく丁寧に接してくれた。

 

 「誰一人として」声を荒げる者はいなかったし、イライラするそぶりさえ見せなかった。

 

 医者って民度が高いなと思わされた。

 

 接客の仕事をしたことがある人は誰でも共感してくれると思うが、怒鳴り散らす客、クレームをつけてくる客の95パーセントは中年以上のおっさんあるいは、じじいである。残りの5パーセントは中年以上のおばさんあるいは、ばばあである。

 

 孔子は『論語』で、「60にして耳したがい、70にして心の欲するところに従えども矩を超えず」と述べたが、あれは嘘である。

 

 現実は、年をとればとるほど横柄になりクソ野郎になる人間が多い。

 

 自分の経験では、若者の接客をしているときに嫌な気分になったことは「一度もない」。見た目がやんちゃそうでも、接してみると丁寧な若者はけっこういた。一方で、中年以上のおっさんたちを接客して嫌な気分になったことはたくさんある。

 

 今日の仕事で、中年のおじさんやおばさんの医者の対応もたくさんしたわけだが、みなさん大変落ち着いていて、こちらに対してすごく謙虚で腰が低かった。こちらはまったくストレスを感じることなく仕事ができた。

 

 自分は学校というシステムに批判的な人間だが、今日の医者の態度を見ていると、勉強ができるということは、ただ単に頭がいいというだけでなく、心の余裕につながるものなのかなと思った。