今日はサルバドール・ダリ。1985年3月号。
サルバドール・ダリはスペイン生まれ、1904年誕生1989年没。
前回紹介したゴーギャンは25歳くらいから絵を描き始めた超遅咲きですが、ダリは少年時代からその才能を認められていました。
ダリの絵の特徴はシュールレアリスム。
ダリには幼くして死んだ兄がいて、その兄と同じ名「サルバドール」がダリにつけられたことが精神構造に大きく影響しました。
ダリの作品は奇怪ですが、言動も奇怪です。
ダリといえばそのヒゲがシンボルですが、ダリいわく「これは水あめで固められているのだよ」。
また、講演会に潜水服で登壇したが、酸素供給がうまくいかず死にかけたらしいです。
ダリの作品は神話的というか、とても不可思議な世界が描かれています。
「無意識」を発見したフロイトは、無意識から湧き出るイメージで表現するシュールレアリストにいい感じを持っていませんでした。自分の理論を適当にやっているという理由で。
しかしダリに会って自分の評価は変わったと知り合いに告げています。
ダリは真のシュールレアリストだったのでしょう。