今日は品川にあるWHAT MUSEUMに行った。滋賀県立大学で竹を建築素材として研究する陶器先生の話を聴きにいった。
東日本大震災の津波のあと知人に会いに行ったとき、集会所含めて多くのものが流され、残ったものが竹しかなかったので、竹で町の集会所を作ることになったのが、建築素材としての竹との出会いらしい。
竹は太さや厚さが場所によって違うので、なかなか建築基準に合致しないのが難点だという。とはいえ、竹は素材としてはとても面白く、陶器先生と教え子の学生、行政や住人たちが、大阪岸和田の放置竹林を整備しながら、竹のステージやバンブーハウスを作ったり、茶室を作って万博会場に展示したりしている。
竹は、なんといっても曲げられるというのが最大の魅力で、円形の建物やなめらかな拡がりを持つ構造物をも作ることができるのがいい。木でつくる建物はどうしても四角になってしまうけど、竹ならより融通の効いた構造物を作れる。茶道の精神は、終わりも始まりもない禅の世界とも通じ、それは円という形で表現できるから、竹で建築するのは理にかなっている。
三方格子や細工のように組み合わせてそれを立ち上げるというやり方は初めて知りとても勉強になった。
講演が終わり、隣にある建築模型をみた。WHAT MUSEUMは倉庫のなかにある建物で、物が置かれているその空間に棚があって模型が置かれていた。珍しい。
空間としてはスタイリッシュなんだけど、倉庫を改築した空間ということもあるのか、勝手が悪いなと思った。トイレが離れているし、どこにあるかも分かりづらかった。
終わったあと新宿に出て、焼きあごだし塩ラーメンを食べた。うーん評価は高いが、自分にはそんなに合わなかった。まだ東京で感動するレベルのラーメンには出会えていない。
ラーメンを食べ終わったあと、トー横周辺や大久保病院周辺を歩いた。トー横キッズらしき子たちはいなかったが、外国人観光客?の集団が折りたたみのイスを広げてくつろいでいた。以前ネット画像で見たときよりも、立ち入り禁止の柵が拡がっている気がした。
大久保病院周辺は立ちんぼが集まる区域だが、この時間には見かけなかった。そのかわり、病院の下で横になって、ずっと手を激しく揺すりつつこすり合わせているヤバメの人がいた。はじめ自慰をしているのかとか思った。もしかしたら薬物をやっているのかもしれない。小雨が振り人どおりも少なかったせいか声をかける人はいなかった。自分も声をかける勇気がでなかった。まぁ警察が何人も巡回していたから声をかけたのだろう。歌舞伎町周辺はやはり魔境である。