『三体』の軽インフルエンザって、絶対コロナのことだろ

 

 中国のSF作家劉慈欣の『三体』を読んでいる。

 

すごい小説だよ、ほんとに。

 

この本の第二巻の上に、軽インフルエンザっていうウイルスが出てくる。

主人公のルオ・ジーだけを殺害するために開発された人工ウイルス。

軽インフルエンザは、主人公以外の人間がかかったときは軽い咳とかで済むが、主人公がかかった場合、遺伝子変異を起こして死に至らせる。このウイルスは普通の人間にはほんの軽い症状でおさまるので、生活に支障が出ることがない。だからみんな動き回る。すごい勢いで感染が拡がる。そして、ターゲットである主人公のルオ・ジーに感染させることができる。

 

 ルオ・ジーは人類の未来を担う重要な人物で、テロ集団から襲われないように地下深くの空間に身を潜ませている。地上では強固な警戒が敷かれていて、容易にルオ・ジーに近づくことはできない。だから、ルオ・ジーの命を狙う人間は、遺伝子変異ウイルスを開発したのだ。いくら地下深くに潜伏していようとも、まったく誰にも会わずにいることは不可能だ。そういうことで、主人公は感染した。

 

 この件を読んですぐに、これコロナのことだろって思った。

 この作品が書かれたのは、2008年だか9年らしいから、もちろん作者の劉慈欣は現在のコロナ禍のことを描いていたわけではない。でも、劉は絶対に、こういうウイルスが現実に存在しうる可能性について考えたはずだ。そういった研究が中国国内でなされていた可能性はある。中国という国はそういう研究を行っている可能性が高い。実際、特定の人間に危害を与える音波を使って、日本人研究者が殺されている。こういうウイルスを秘密裏に作っていた可能性は十分にある。

 

 もし軽インフルエンザがコロナのことを指すのだとしたら、中国は一体誰を殺すために開発したのだろうか?トランプかな?あるいは中国の反国家の人間だろうか?ターゲットはすでに感染して死んだのだろうか?