ネット断捨離した結果

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 毎日パソコンをしていると、いつの間にか頭がずぅんと重くなってくる。食べ過ぎてお腹がいっぱいになるように、情報が次々に入ってくると頭がいっぱいになる。

 そうなるとなんだか鬱々とした気持ちになってきてネガティブになる。

 

 こんなとき、よっぽど意志の強い人ならパソコンやスマホに触れないようにできるのだろうが、自分はついついパソコンを立ち上げてしまう。

 

 だから、強制的にパソコンから自分を引き離すことにした。

 

 幸いなことに、僕はネットのつながらない環境を持っている。

 僕がお世話になっている芸術家は、家とはべつに山にアトリエを持っている。

 そのアトリエはネットがつながらない。だからそこに一泊二日の予定で行ってきた。

 

 一日目

 その日は芸術家と一緒に山作業をした。

 夕方芸術家だけ家に帰り、僕はアトリエに残った。

 アトリエは生活できるような仕様にはなっていないが、冷蔵庫や炊飯器、オーブンなど最低限の家電があり、水道も使えるので、寝泊まりくらいはできる。

 

 日が暮れて、災害用ラジオを聴きながらごはんをつくる。

 僕はスマホを持っていないので、情報源はこのラジオのみ。ラジオも調子が悪いのか、雑音しか入ってこないのでしばらくして消した。

 人里から少し離れたところにあるアトリエなので、冷蔵庫の音くらいしか聞こえない。もう少し時期が進めば、冬眠から目覚めた動物たちの鳴き声が聞こえてくるのだけど。

 

 家から持ってきた細井和喜蔵の『工場』を読むのだけど、山仕事で疲れたせいか7時すぎにはうつらうつらしてきた。

 夢うつつのなか、ボっ―としていたら10時になった。

 持ってきたボディーシートで身体をふき、歯を磨いた。

 その後、ソファーに寝袋を敷いて眠りにつく。

 

二日目

起きたら9時40分だった。

12時間近く寝ていたようだ。

たくさん夢を視た。もう忘れたけど。

 

朝は畑仕事をした。

畑仕事をしていたら、たけのこが生えていたので収穫。まだ小さかったけど、大きくなるのを待っていたらイノシシに食われてしまう。

 

昼になりごはんを食べ、髪を切る。

僕は自分の髪は自分で切る。セルフカットを始めて、もう五年になる。器用ではないが慣れれば自分で切れるようになるものだ。

 

部屋の掃除をし、自転車で家まで帰ってきた。

 

結果

たった一泊二日のネット断捨離だけで、すごくスッキリした気分になった。

 

パソコンやスマホを長時間触るのは、明らかに身体にとって毒だ。

デジタルデトックスという言葉もあるし、ぼくたちはなるべくならパソコンやスマホを触らずに生活を送るべきなのだ。

 

まぁそんなわけにはいかないから辛いわけだけど。

 

でもたった一泊二日のネット断捨離でスッキリするのだから、多くの人が試してみる価値はあると思う。