急に映画を観たくなったので、ゲオで『娼年』『グレイテスト・ショウマン』『カメラを止めるな』を借りてきた。
いずれも良かった。感想を書いてみよう(ネタばれはしないようにします)。
『娼年』
見方によってはただのAVなんだけど、やっぱり松坂さんの演技がすばらしいからか芸術的なAVだと思った。
女性の欲望をかなえるためのセックスなんだけど、同時に松坂さん演じるリョウの心も開いていく。そのプロセスが松坂さんの演技からよく分かった。
この映画を観てると、セックスというものが、単なる交尾ではなく、身体間のコミュニケーションであることが分かる。
たしかゴリラやチンパンジーも、コミュニケーションとしてのセックスをするはずだけど、動物一般にとってセックスは単なる交尾だ。
なぜ神は、あるいは自然は、人間のセックスに交尾以上の意味をもたせたのだろう?
永遠の謎ですね。
それにしても、松坂さんはやっぱりすごいな。やってることはAV男優と同じなんだけど、やっぱりAV男優とは違う。彼が演じているのはAV男優ではなくて、リョウという一人の青年なのだ。観てるとそれがよく分かる。
映画にはいろいろな背景や性癖を持った女性が登場しリョウと交わっていくのだけど、人間の欲望の奥深さというものは計り知れないなぁと思わせられる。
女性だけではなくて男性も含めて、人間すべての欲望の奥深さ。そういうのを感じさせる作品だった。
本でも読みたいと思って借りてきてしまった。
『グレイティスト・ショウマン』
夏の甲子園で、大阪桐蔭のブラスバンドが一番宮崎仁斗くんの打席で奏でていたのがグレイティスト・ショウマンの曲(予告で流れている曲)。
なんかいい曲だなぁと思って調べたらこの映画で、それからずっと観たいなぁと思っていたので借りてきた。
めっちゃ面白かった。
たぶんこういう映画はアメリカ人にしか作れないんじゃないかと思った。
ミュージカル調の映画で、普通の会話の流れから歌い出し踊り狂う。
交渉をしてる最中に歌い出し、口説いている最中に踊り出す。
落ち込んでても歌い出し、破産しても踊り出す。
いつでもどこでも歌って踊る。
こういうのがさまになるのはアメリカならではないかな。
やっぱりアメリカのエンターテインメントはすごい。
『カメラを止めるな』
この前金曜ロードショーでやっていたけど、うちの家は台風のせいでアンテナがひんまがりNHKしか観ることができないので、仕方なくゲオで借りてきた。
金曜ロードショーでは、視聴者が離れないように最初の40分をCMなしでいくとニュースであったから、最初はよっぽどつまらないのかと思ったけど、意外にけっこう面白かった。
最初、素人の僕でも分かるほど、演技がへたくそだなーと思った。
でもまぁそれなりに笑えて面白かった。
で、後半に入るわけだが、つぎつぎに伏線が回収されていくのでそれがみどころなのかと理解した。
まぁ観て損はない映画だと思う。