昨日は変な夢を見た。
映画マトリックスみたいな夢。
高所にある高速道路の上から僕は飛び降りた。ものすごい風圧を受けながら僕は落下する。地面に激突し地面が波打つが、僕は無傷だった。そのまま僕は地下鉄の駅のような空間へ急ぐ。そこで僕は仲間とともに敵と闘っていた。坊主頭の敵が仲間を殺し、僕はそいつの顔面を思いっきり殴ったところで目が覚めた。
汗をかいていた。寝る間際、電気毛布の設定を「中」にしていたせいで寝汗をかいてしまったようだ。僕は設定を「弱」にし、再びマトリックスの世界へ戻ろうとした。
だけど今度は別の物語になっていた。
夢うつつのなか僕が見ていたのは、中学生くらいのアメリカ少女だった。彼女は母親に向かって「せっかく面白い夢を見ていたのに!!!」と言っていた。
このとき夢のなかで僕の意識は、「あ、この少女はドリームハックをしていたのだな」と思った。
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以下、夢の解説
これは今から10年後くらいの世界の話です。
現代はインターネットを介して世界中の人たちとつながっています。
10年後は脳を介して世界中の人たちとつながっています。
僕たちは今パソコンやスマホといったデバイスを通じて、世界中の人たちとやり取りできますが、10年後はそういったデバイスなしに直接脳でやりとりできるようになっています。世界中の脳がダイレクトにやりとりできる時代が訪れます。
アメリカ少女は、僕が見ていたマトリックスのような夢を、あたかも自分が見ているかのように体験していました。これをドリームハックといいます。彼女は僕の見ていた夢をハッキングしていたわけですね。
10年後は誰もが自由に他人の脳をハッキングできる時代になっています。ハッキングというと悪いように聞こえますが、言い換えれば旅行です。10年後は誰もが他人の頭のなかを自由に行き来できるようになっています。
こうなると当然、プライバシーはどうなるんだ!という声が出てきますが、10年後の世界にプライバシーはありません。
怖いですか?
ですが、ビッグブラザーはこう言うでしょう。
プライバシーが全くないというのは、プライバシーが完全に保護されているのと同義である。
こうしてプライバシーという言葉は不要になり、私たちの辞書から排除され、私たちがプライバシーについて話題にすることはなくなります。
ところでビッグブラザーとは誰のことでしょうか?
実はそれはすでに世界に存在しています。
今は、ある4つの企業がインターネットの世界を支配しています。
10年後、そのうちの一つがビッグブラザーとして世界を監視しているでしょう。