バイオリンのD線を張り替えた

この前いつものようにバイオリンを弾こうかと思ってケースを開けたらこんなことになっていた。

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Dストリングが切れる寸前になっていたのである。

自分はバイオリン初心者なので、弦がこんなふうになるのが普通のことなのか分からない。弾いているときに切れることはあっても、ケースに入れているときにこんなふうになるものなのだろうか?

 

それに、板の上に弾いた時に落ちる松脂とおそらく弦の破片?みたいな鉄粉が落ちていた。

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明らかに誰かが弾いた形跡がある。自分はいつも弾き終わったら必ずきれいに拭きとるのでこんな汚い状態にはならない。しかし家の者にきいても誰も触ってないという。嘘をついているようには思えない。分からん、謎である。なんでこんな状態になっていたのか時間がたっても分からない…

 

なんにせよ、弦を張り替えないといけない。

弦の張り替えは初めてなので、緊張した。バイオリンを弾いている身とはいえ、自分のなかでバイオリンは高貴なものなので触れることが畏れおおいのだ。何年も前にメルカリで手に入れた弦を張ろうとしたら、切れた…4本セットで1500円だったと思う。メルカリの入会特典でもらったポイントで購入したので実質タダだが、いきなり何百円も無駄にしてしまって自分の不器用さに腹がたった。

仕方がないので、店に行って弦を購入した。そういえば楽器店も初めて行った。緊張した。今のバイオリンはジモティで6000円で譲ってもらったものなのだ。バイオリンを始めるにあたって続けられるかどうか分からないのに、いきなり10万も20万も出すことはできない。だから中古の安いやつをジモティで譲ってもらった。なんだかんだで1年以上は弾いている。

 

購入したのはスズキの弦。1100円くらいだった。楽器店にはいろんなメーカーの弦があったが違いなんて当然分からない。金がないので一番安そうな弦にした。弦の相場を知らないから安いか高いのかもよく分からん。

 

今度はうまく張れた。

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替えたのはDストリングだけ。

以前はどの弦もチューニングが楽だったのに、Dストリングだけ張り替えるとDストリングだけでなく他もチューニングに苦労するようになった。なぜかすぐに音程がおかしくなるのだ。

そんなこんなでどうにかチューニングして弾いてみたのだが、新しい弦は以前のものとは音が全く違って驚いた。たしか2019年に譲ってもらったから、少なくとも3年くらい弦を張り替えていなかった。ちゃんと弾き始めたのは1年と少し前だからそんなに使ってなかったとはいえ、弦がだいぶ劣化していたのかもしれない。他の弦ももうそろそろ張り替えたほうがいいのだろう。

 

しかし弦を張り替えるだけでこんなにも音が違うのは驚いた。

自分の奏でる音が安っぽく聞えるのは、自分の腕やバイオリンの質が原因なわけだが、弦も大きな要因だったようだ。なんにせよまた弾けるようになってよかった。