DIY初挑戦の素人がもらい物の木製パレットでベッドと引き出しをDIYしたよ

 数か月前に、村に住んでいる人から工場とか倉庫とかで使われている木製パレットを何枚かもらいました。フォークリフトで荷物を持ち上げるときに、下に敷いてあるやつですね。

 

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 縦170cm 横100cm くらいです。

 保管のしかたが悪かったのでちょっとカビが生えてしまいましたが、強度的には問題なかったのでベッドにすることにしました。

 

 つい最近、僕の師匠がアトリエを増築して住めるようにしたのですが、部屋がめちゃくちゃ狭いです。一番狭い部屋だとたったの2畳ほどしかないので、この木製パレットを置くと部屋の半分が埋まってしまいます。

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 この部屋、約二畳分の広さです。

 この前刑務所を見学しに行ったのですが、受刑者の独居房は約四畳でした。独居房の半分です!

 

 ですので当方、ベッドがわりの木製パレットをでーんと置くのではなく、パレットを底上げして高くし、その下に収納スペースを作ることにしました。その過程をつづっていきますよ!

 

 

 まずは、ベッド用のパレットを底上げするための足をつくります。

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 手前の立方体は、木製パレットから切り出したやつです。

 当方、のこぎりを使うのが久しぶりで、寸法どおりに木材を切る自信がなかったので、木製パレットから取り出したほうがいいだろうと思ったのです。

 しかし途中で木製パレットを切るのがだるくなったので、増築する際に余って大工が残していった角材から足をつくることにしました。画像は角材から足を作っている最中のものです。

 

 線をひいたとおりに切ったんですが、なんかずれていたようです(笑)。何ミリか高さが足りませんでした。

 あと、木製パレットから取り出したやつも若干足りませんでした。あれ、全部がいっしょじゃないんですね。けっこう適当に作られているようです。まぁ板をのりで適当に貼り付けているだけだし。段ボールを切って調節すればいいやということで、新しい足を作るのは諦めました。

 

 

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 その後、〇で囲んだ板の部分をのこぎりで切除しました。

 収納スペースの邪魔になりますからね。

 

 〇で囲んだ板の部分を切除し、あらかじめ作っておいた足の部分を接着剤で取り付けたものがこちらです。

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 足を高くしたことで、下に収納用の空間をつくることに成功しました。ベッドの高さはだいたい25cmです。

 

 これからこの空間に収まる引き出しをつくります。

 下にコロコロタイヤをつけた箱をつくります。

 引き出しも木製パレットから作ります。

 

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 まずは引き出しの下の部分(タイヤをつける板)を木製パレットから作りだします。

 横幅40cmでちゃんと線を引いてやったんですが、なぜかずれます(笑)

 

 板を取り出した後、コロコロタイヤを取り付けます。 

 コロコロタイヤはホームセンターで一個54円のやつを買ってきました。

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 こんな感じです。

 当方初めてインパクトドライバーを使ってやってみたのですが、ビスのねじ穴をつぶしてしまい上手く取り付けられませんでした。何回か練習してからやったほうが良かったですね。最初にとりつけたやつは、途中でねじ穴がつぶれて最後まで打ち込めなかったので、タイヤが板にちゃんと固定されておりません( ノД`)

 

 次に、箱の壁となる部分を作ります。

 壁は、先ほどパレットから切除した板でつくりました。

 板を二枚横に重ねると、うまい具合に収納スペースに収まることに気づいたからです。板の再利用にもなりますしね。

 

 これが先ほど木製パレットから切除した板(〇で囲んだ部分)で、釘を使って二枚の板を接合します。

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トリマーや実、ダボ、ビスケットを使わない板の「簡単」接合方法! カミヤ木工のDIY家具教室

 

 板どうしの接合のやりかたは、youtubeで勉強しました。

 

 最初クランプという道具を使って板を固定することを忘れてて、手でおさえてやろうと思ったんですが、ずれて接合できませんでした。

 クランプが手もとになかったので、木工用ボンドで貼りつけて一晩寝かせました。

 そして次の日、板を接合しました。

 

 

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 画像のように、ななめに釘を打ち込みます。

 その後ひっくり返して反対側からも釘を打ち込み板を接合します。

 このようにして接合板を6枚作りました。

 

 

 最後に、タイヤを取り付けた板と6枚の接合板を合体させます。

 

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 こんな感じですね。

 前方の接合板には、ホームセンターで売っていた120円の取っ手を付けました。これも途中でねじ穴をつぶしてしまいましたね。

 

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 これが完成した引き出しになります。

 接合板を取り付けている最中、寸法を間違えて板を切っていたことに気づきました。

 なので、後ろのほうはすき間が空いています。釘をぶち込んで無理やりくっつけました。

 

 

 これでベッドと引き出しは完成です。

 仕上げにやすりでサーと磨いて、ホームセンターで買ってきた水性塗料でベッドを塗りました。

 

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 こんな感じです。

 

 寸法やらビスの打ち込みやら、ここまでけっこうしくじったのですが、どうにかベッドと収納用の引き出しをつくることができました。寸法を間違えて切った足ですが、強度的には問題なく一晩ちゃんと上で安心して眠れました。引き出しのほうも、コロコロタイヤの取り付けでミスしましたが、うまい具合に機能してくれています。

 

 奥の収納スペース二つには、もう一つ同じ引き出しを作る予定です。あと一つ余ったスペースには、収納できる折りたたみの机を作ろうと思っています。なんせ二畳しかないですからね、空間をうまく活用しないといけないんですよ。

 

 途中木製パレットを切るのがめんどくさくなって、大工が残していった角材を使ってベッドの足を作りましたが、基本的に木製パレット二枚から今回つくったベッドと引き出しが作れます。

 

 僕は絵を描くのが苦手なので設計図は書かず、頭のなかでイメージしたのと、その場の思いつきでどんどん作業を進めていきました。結果としてはけっこうミスを犯しましたが、なんだかんだで出来上がりました。

 

 

・感想

 DIYを初めてやってみましたが、想像以上に楽しかったです。作る前に頭で「あぁいうふうに作ろう」とか「部品はこういうものがあるといいかな」とか想像するのが楽しかったし、作っている最中「これどうやったらええんやろ・・・」と悩むのも楽しかった。

 あと、ホームセンターのなかをうろうろするのが趣味になりました(笑)

 これはDIYをする人あるあるでしょうかね?

 

 なにより、自信がつきましたね。

 システムに頼るのではなく、自分の手で作れるようになると、おおげさですが世界がその分だけ分かったような気がします。

 既存の商品を買ってくるのもいいですが、自分でつくるのもいいですよ。

 買った商品に何か欠陥があるとクレームを入れたくなりますが、自分で作ったものにある欠陥は「味」になり、個性として愛すべきものになります。不思議なものですが。

 

 街中を自転車で走っていると、今回使ったのと同じようなパレットが倉庫とか工場とかホームセンターに置いてあるのを見ます。もしかしたら一つや二つ譲ってくれるかもしれません。この記事を読んで作ってみたくなったら、経費削減のために尋ねてみるといいですよ!

 

 またいろいろなものを今後も作っていこうと思います!

 

 今回かかった費用 1887円

          木製パレット    0円

          コロコロタイヤ4個 216円

          取っ手       128円

          水性塗料      1543円

        

  かかった時間 4日(20時間くらい)