部活が地域移行するならべつに部活に所属する必要はないのでは?

部活が問題になっていて、まぁ難しい問題だよなぁと思う。

でもさぁ、地域移行してまで部活という制度を維持しないといけないのかねと思うんだが。野球とかサッカーみたいな団体競技はしかたないとしても、陸上や水泳みたいな個人競技って必ずしも部活に入らなくていいと思うのだが。そもそも生徒の主体性にまかせるみたいなことを文科省で言ってるのに、だいたい強制加入だよなぁ、そこをもっと議論すべきじゃない?

自分は陸上やってたんだが、今振り返れば部活に所属しなければよかったと思ってる。部活のせいで走ることが嫌になって結局高校卒業以降ほとんど走っていない。仮に部活が大学のサークルのような緩い雰囲気だったら、今でも走ることを楽しんでいたと思う。でも、部活では記録のためにひたすら苦しんで走るみたいな練習ばっかりだったせいで燃え尽きてしまった。日本の学校教育で残念な点はここだと思うわ。勉強も部活も全部、いい点をとらせるため、いい記録や順位をとらせるために苦行を強いるというスタンスで、学ぶことを楽しみましょう、スポーツや文化そのものを楽しみましょうという雰囲気がない。逆に楽しんでいたら叱られるみたいなところまである。そして、日本では嫌なことを耐えることを「努力」とみなす風潮がある。耐えがたきを耐えることが美しいとされる日本のこの風潮、いつまで続くのだろう、しんどいなぁ。

陸上の長距離についていえば、走るのは一人でできるし、地域の大人が集まって定期的に練習するランニングクラブとかあるからそれで一緒に練習もできる。べつに部活に所属する必要はないのだ。自分は、自分の知らない風景を見ながら走るのが好きだったが、部活だと学校のまわりを延々と走らされてつまらなかった。インターハイなどを目指す大会よりも、各地で行われるマラソン大会に出たかった。部活だけでなく、そういう選択肢があったことを当時の自分は考えつくことすらなかった。いや考えついたとしても学校はそれを許してくれただろうか、たぶん許してくれなかっただろうなぁ。

でもさぁ高校生なんてだいたいはもう自分で判断できるわけじゃない。アルバイトしてもいいという学校もあるんだったら、べつに部活以外の選択肢を選んでもいいじゃないか。学校の部ではなく、地域のランニングクラブとか市のベースボールチームとか、そういうのに高校生が参加したっていいと思うのだが。そこで何かが起こっても、それは選んだ高校生に責任があるわけで、学校がそこまで面倒を見る必要はないから負担も減るだろうし。この国の教育は主体性を育む方向にシフトしているはずなのに、どうしてこう部活も校則もなんでもかんでもがんじがらめになってしまうのだろうね?