昨日は、僕がガラケーにこだわる理由を書いた。
いつもよりアクセスが多かった。やっぱり、あまりにも便利なスマホを使わない若者というのは変わり者で、ガラケーにこだわる理由が気になったのだろう。
ありがたいことに、sumita-mさんは自身のブログで言及してくれた。ネットがなければこういうつながりはまずありえないので、スマホやパソコンといったテクノロジーに脅威を感じる僕でも、一概にそれらを否定することはできない。
時間を保つために - Living, Loving, Thinking, Again
言及していただいて嬉しいです。こういうことは初めてなので。
2019/02/03 17:56
sumita-mさんは、ブログのなかでミヒャエル・エンデの『モモ』について言及している。
- 作者: ミヒャエル・エンデ,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 新書
- 購入: 41人 クリック: 434回
- この商品を含むブログ (299件) を見る
『モモ』は児童文学なんだけど、むしろ大人が読むべき物語。個人的には、世界で一番分かりやすく現代の社会構造が描かれている文章だと思う。
この物語のなかに「時間どろぼう」と呼ばれる灰色の男たちが登場する。彼らは、モモにおもちゃの人形を与える。でも、モモは人形が同じパターンの反応しかしないのですぐに退屈する。
著者のエンデは想定していないだろうけど、この人形はスマホのメタファーなのだ。
本当は、スマホを使っているあいだ退屈で退屈でしかたないのに、スマホにアップされ続ける情報の海のなかで、君たちはあっぷあっぷしているんじゃないのかい?
退屈だからスマホをいじるのではない、スマホをいじるから退屈になるのだ。
昨日書いたように僕はスマホを持っていない。パソコンにたとえるなら、それは強制シャットダウン状態だ。でもそれって本当に不便なのだ。それにけっこう他人に迷惑をかけていると思う。ラインもしてないから、わざわざ電話やショートメールで連絡してもらっている。そのたびにスマホがあればなぁと思う。
だから他の人たちは、強制シャットダウンではなく、スリープしたらいいと思う。一定期間スマホを自分から隔離しておくのだ。実際にやってみた人がブログで報告している。
スマホ依存症の僕が一週間スマホ断食したときの話 - 人生に地図はない
おもしろかったです。ガラケーにこだわる僕からすれば、スマホを所有している人はこんな感じになるのかと新鮮に思いました。
2019/02/03 18:05
断食当初は禁断症状が出たらしいけど、だんだんスマホがない状態に慣れていったらしい。それによって、日々の生活が充実していったとのこと。
以前、スマホ使用禁止のカフェについての記事を読んだ。
けっこう盛況らしい。ぼくたちは、実は心の底では「ネットのつながらない環境」を求めているともいえる。
この観点からビジネスを始める人がいたら面白いかもしれない。スマホ断食したい人のためのスマホ預かり屋みたいな。
なにはともあれ、ノーマイカーデーみたいに、ノースマホデーみたいなのを設けてスマホ断食してみると、ぼくたちは今以上に心のゆとりを手に入れることができるかもしれない。